1.2 老齢基礎年金(国民年金)の平均月額

また国民年金受給者の平均年金月額を見ると、2021年(令和3年)度は月額で5万6368円となっています。

この資料では平均値しか確認できませんが、年金は個人の働き方、給与やボーナス、勤続年数によって異なります。

ご自身または夫婦単位で、どのくらいの金額がもらえるのかをしっかりと把握することが大事です。

年金額は「ねんきん定期便」を見ると確認することができます。

50歳代の方であれば、今の給与やボーナスの額が60歳まで続いた場合の年金額が分かります。

60歳になる前に退職した場合や給与額が変わった場合は、年金額が変動することも知っておきましょう。

40歳代以下の方は、今まで支払ってきた保険料に応じての年金額が記載されています。

今まで支払った金額しか記載されていないので、かなり少なく感じるかもしれませんが、今後も厚生年金や国民年金に加入し保険料を支払っていくと、もらえる年金額は増えるでしょう。

2. 受給できる年金では足りない?

多くの方が年金だけでは足りないのではないか、と言われます。

老後に厚生年金や基礎年金(国民年金)をもらう場合も、その中から社会保険料(健康保険や介護保険)や、所得税や住民税を支払わなくてはいけません。

在職中よりは税金等の負担が減るものの、やはり負担は続くのです。

先にも触れたとおり、老後は実際にどれだけ収入があるのか、さらに支出があるのかを考える必要があります。

収入については、老後の年金として「ねんきん定期便」でもらえる金額を把握しましょう。

支出については、ご自身やご夫婦でどのくらいあるのかわからない方が多いのも事実です。

独身の方は、ご自身でしっかり考えることが大事ですし、ご夫婦の場合、「夫が管理しているから」「妻が管理しているから」ということもよく聞きますが、ご夫婦でしっかりと考え、話し合うことが大切です。

老後の生活のことは、できるだけ早く準備を始めたほうが良いでしょう。