2023年7月28日に厚生労働省が発表した「令和4年簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命は81.05年、女性は87.09年でした。約20年の間に男性は3.33年、女性は2.49年も平均寿命が伸びています。

40歳代、50歳代になると、長い老後の生活費について不安を感じる人も多いです。

では、老後は具体的にいくらのお金があれば経済的に困らない生活を送れるのでしょうか。2000万円あれば、本当に老後生活は安泰なのでしょうか。

本記事では、老後に必要なお金をシミュレーションするので、ぜひ参考にしてみてください。

老後の平均生活費はいくらか

まずは、現在老後生活を送っている世帯の生活費がいくらかを確認してみましょう。

総務省統計局「家計調査報告【家計収支編】2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯における月の平均生活費(社会保険料や税金込み)は26万8508円です。内訳としては食費がもっとも高く、月6万7776円となっています。

持ち家か賃貸かなどの生活スタイルによって支出は異なりますが、今回のシミュレーションでは月26万8508円を老後の生活費の前提とします。