老後に受け取れる公的年金の1つである「厚生年金」は、現役時の加入期間や過去の報酬等に応じて、受給額が決定するため個人差があります。

サラリーマンやパートとして働いている人は、厚生年金の保険料を支払っている人が大半かと思いますが、ご自身が「老後にいくら受け取れるのか」曖昧な方も多いでしょう。

10月13日に年金が支給され、次回の支給は12月15日まで期間があきます。年金生活になると、このようなやりくりに慣れていく必要があるでしょう。

そこで本記事では、老後に受け取れる厚生年金を「年収ごと」に紹介していきます。

「厚生年金の概要」や「厚生年金のリアルな受給額」についても解説しているので、参考にしてください。

1. 厚生年金とは?国民年金との違い

まずは公的年金である「厚生年金」と「国民年金」の違いについておさらいしておきましょう。

日本の公的年金は「厚生年金」と「国民年金」の2階建て構造となっています。

厚生年金は2階部分に分類され、国民年金に上乗せする形で会社員や公務員等(第2被保険者)が加入するものとなっています。

国民年金との違いは「加入対象者」「保険料」「受給額」です。

前述したように厚生年金は会社員や公務員が加入対象なのに対して、国民年金は原則日本に住む20歳以上60歳未満全員が対象となります。

なお、国民年金の場合は保険料が一律ですが、厚生年金の場合は収入の額に定率を掛けた金額が保険料となり、勤務先と被保険者で折半する形で支払います。

つまり、厚生年金に加入している人は、国民年金の保険料にプラスして収入に応じた厚生年金の保険料を勤務先と折半をして支払っているので、国民年金受給者よりも「受給額」が多くなるのです。

では、厚生年金と国民年金の受給額はどのくらい違いが出るのでしょうか。

次章で詳しく紹介していきます。