4. 【年金×年収一覧表】今の年収ごとに厚生年金を確認!

前章では厚生年金の平均月額について紹介しましたが、前述したとおり、厚生年金は現役時代の年収や加入時期、加入期間によって受け取れる年金受給額が異なるため、必ずしも全ての人が平均月額を受け取れるわけではありません。

そこで本章では、「平均年収」と「加入期間」ごとに、目安となる厚生年金受給額を紹介していきます。

なお、今回紹介する厚生年金額には国民年金も含まれた額となっているためご注意ください。

平均年収と加入期間ごとの年金目安額は下記のとおりです。

出所:日本年金機構「年金額の計算に用いる数値」等を参考にLIMO編集部作成

たとえば、平均年収が400万円で厚生年金に40年加入していた場合、年金受給額は約171万3000円となり、月額にすると14万2750円となります。

また、平均年収が600万円で厚生年金に30年加入していた場合、年金受給額は182万8000円となり、月額にすると約15万2333円となります。

上記から、厚生年金の受給額には、加入期間と平均年収が共に影響していることがわかります。

年金額をより増やしたいと考えている方は、「収入アップ」と「厚生年金に長く加入し続ける」の2点を意識して、老後に備えられると良いでしょう。

5. 年金以外の老後の蓄えも視野に

本記事では、老後に受け取れる厚生年金を「年収ごと」に紹介していきました。

厚生年金として受け取れる受給額は、現役時代の収入や加入期間が大きく影響していることから、老後に受け取れる年金月額をアップしたいという人は、今のうちから年収アップや保険料の加入期間を意識しておけると良いでしょう。

なお、年金だけに頼るのではなく、資産運用や老後も続けられる副業など、老後のための備えもしておけると安心です。

「老後のお金が不安」と感じている方は、ご自身が受け取れる年金月額のシミュレーションと、今からできる老後対策についてしっかりと考えておきましょう。