【70歳代】おひとりさまシニアの「貯蓄額」と「年金額」はいくら？70歳～74歳の約34％が働くことを選択 70歳以上の平均給与も確認（国税庁「民間給与実態統計調査」）

「何歳まで働く予定にしていますか？」

これは、「老後資金を貯めたい」と相談に来られた方に必ずFPである筆者がする質問です。

少し前までは「60歳や65歳かな」と答える人が多かったですが、最近は「70歳まで」と答える人が少しずつ増えてきたように感じます。

実際にいま老後生活を送っている70歳代の貯蓄額や年金額はどれくらいなのでしょうか。

今回は特に「おひとりさま」に絞って確認していきたいと思います。

また、就業率や平均給与についても触れていきます。

1. 【70歳代】おひとりさまシニアの割合は増加傾向に。

年々、高齢世帯における「おひとりさま」の割合は増加しているようです。

内閣府「令和5年版高齢社会白書」より、65歳以上人口に占める65歳以上の一人暮らしの割合を見てみましょう。

上記のとおり、約40年の間に高齢者世帯における「おひとりさま」の割合は女性で約2倍、男性で約4倍も増加しています。

また、おひとりさまシニアを男女別に見ると、いつの時代も女性の方が多いようですね。

この要因の一つとして、平均寿命があると考えられます。

厚生労働省が公表している「令和4年簡易生命表の概況」によると、日本の平均寿命は男性81.05年、女性87.09年です。

女性の平均寿命は男性より約6年長くなっていますね。

当然ながら個人差はありますが、平均的にはシニア世代におけるおひとりさまの割合は女性の方が多くなるということが分かりました。