2. 【親の介護】子どもがするのは当たり前?
前項までは、65歳以上のシニア世代の意識について見てきました。ここからは少し視点を変えて、「親の介護」に関する意見投票の結果を見てみましょう。
2023年6月9日、CTスタートアップのPolimill株式会社は「親の介護を子どもが担うのは当たり前か?」というイシュー(課題)への意見投票の結果を公表。介護・暮らしのジャーナリスト太田差惠子氏が提起し、Survoteで実施されたものです。
2.1 イシュー「親の介護を子どもが担うのは当たり前か?」
2.2 【賛成 or 反対?】親の介護を子どもが担うのは当たり前か
回答結果を見てみましょう。
- 親と子の人生は別だから反対44.8%
- 公的介護保険があり、介護は社会全体で行うものだから反対 8.6%
- 家族なのだから当たり前。賛成6.9%
- 育ててもらった恩があるから賛成6.9%
- 施設に入ってほしいが費用負担できないので消極的賛成6.9%
- 子は、子の生活で精いっぱいだから反対 5.2%
- 子どもには親への扶養義務があるから賛成1.7%
- 反対と言いたいが、「冷たい子ども」と世間から非難されそうなので消極的賛成0%
- その他 15.5%
- わからない 3.4%
もっとも多かった回答は「親と子の人生は別だから反対(44.8%)」で、2位の「公的介護保険があり、介護は社会全体で行うものだから反対(8.6%)」を大きく引き離す結果となりました。
賛否両論が挙がった同調査の回答者からは、それぞれの視点でコメントが寄せられています。
賛成派からは「子育ての恩返しとして介護をしてあげたい」「自分で介護できなくてもヘルパー雇うなり協力できることは色々ある」などの意見が。また反対派からは「様々な家族の人間関係があり、経済的事情も違う中で子供が介護を担って当たり前だという考え方は受け入れ難い」といったコメントも。