注文住宅を建てて「ここが満足!」体験談

続いて同じご夫婦から、「注文住宅を建てた結果ここに満足している」というポイントも教えていただきました。

注文住宅の満足点1:日常的に過ごす部屋を日当たりの良い南側に配置

「日常的に過ごす部屋を日当たりの良い南側に配置したことで一日中明るくて開放感があり、部屋から見える庭の景色にも癒されています」

リビングや子供の勉強部屋、お年寄りの部屋といった在宅時間が多い部屋は、南側の日当たりが良い場所に配置するのが家づくりの鉄則になります。

注文住宅の満足点2:家の中を回遊できる間取り

「家の中を回遊できるようにしたことで、台所からリビング、洗面所、トイレと行き止まりがなく回遊できて非常に便利です」

回遊できる間取りのメリットは、動線を短くすることができる点です。

移動距離が短くなって、非常に効果的といえます。

一方では、水回りなどで鍵が2カ所必要になったり、照明のスイッチなども事前にしっかりと計画を立てておかないと、洗面室の中にいるのに外から電気を消されてしまったりするので注意が必要です。

注文住宅の満足点3:大きめの窓を多く設置

「大きめの窓を多く設置したことで、冬は窓から入ってくる日差しが心地よく、夏場もシェードや遮熱カーテンなどを併用することでそれほど暑くならずにすんでいます。

閉鎖的な感じがないので、身体にも良い気がして気に入っています」

窓が多いと採光性が上がって風通しが良くなり、開放感が出るといったメリットがあります。

ただし、その一方では外気温の影響を受けやすく、防犯性やプライバシーが損なわれて遮音性が下がるといったデメリットもあります。

また前述したように家具の配置に困ってしまうこともあるでしょう。

したがってメリットとデメリットを十分考慮した上で、窓の配置計画を行うことが大切です。

注文住宅の満足点4:廊下をなくした

「廊下を極力なくしたことで、その分部屋を広くすることができました。

その上、部屋と部屋をダイレクトに行き来できるので、動線が短く移動が非常に楽になったんです」

廊下を極力減らすことで、部屋と部屋が廊下を介さずにつながるので、部屋間の移動距離が短くなって、その分十分な生活空間を確保できます。

一方、廊下がないことで、生活音が漏れやすく、臭いや視線が気になってプライバシーが確保しにくくなるというデメリットもあるので、注意が必要です。

注文住宅の間取りにはひと工夫を

住まいづくりでは間取りをひと工夫することで、大幅に使い勝手が向上することがあります。

しかしどんなことにも必ずデメリットが存在するので、メリットばかりでなくデメリットも事前に十分考慮しなければ結果的に後悔してしまうことにもなりかねません。

満足度の高い住まいづくりに本記事を役立てていただけたら幸いです。

参考資料

亀田 融