2. 【厚生年金】おひとりさま女性が受け取れる平均月額はいくら?

老後の主な収入源は「年金」となることから、自分の受け取れる年金月額を把握しておくことが大切です。

厚生労働省の「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、おひとりさま女性が受け取れる、厚生年金の受給額を確認していきましょう。

厚生年金は、主に公務員や会社員などが加入するもので、保険料は年金の加入期間や過去の報酬等に応じて受給額が決定するため、受給額に個人差が生じやすいです。

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、女性の厚生年金(※国民年金の受給額を含む)の受給額割合は下記のようになっています。

女性の厚生年金の平均受給額は「10万4686円」となっており、ボリュームゾーンは「8万円以上10万円未満」となっています。

男性の平均月額と比較すると、受け取れる月額が低い傾向にありますが、現役時代の加入時期や加入期間などによって受給額が変わるため、実際には平均より多く受け取れる女性もいるでしょう。

特に近年では、厚生年金の適用対象の拡大を進めており、扶養内のパート主婦でも一定の条件を満たせば、厚生年金の社会保険に加入ができるようになりました。

そのため、「年金を多く受け取りたい」という方は、今一度働き方の見直しをしてみるのもひとつでしょう。

3. 【国民年金】おひとりさま女性が受け取れる平均月額はいくら?

次に、おひとりさま女性が受け取れる「国民年金」も同資料から確認していきましょう。

国民年金は、原則日本に住む20歳から60歳未満の方が加入するもので、保険料は一律となっています。

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、女性の国民年金の受給額割合は下記のようになっています。

女性の国民年金の平均受給額は「5万4346円」となっており、厚生年金の平均受給額と比較すると、約1/2ほどの受給額しか受け取れません。

「国民年金を満額受け取りたい」という方は、年金保険料の納付月数によって受給額が変動するため、過去に未納がある場合は追納をすると良いでしょう。

さらに国民年金は、付加保険料を納付することで年金受給額が増加するため、余裕がある場合はこちらもあわせて検討すると良いでしょう。

「自分の受け取れる年金月額をより詳細に知りたい」という方は、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を利用して、自身の受け取れる受給額を確認してみることをおすすめします。