おひとりさまのまとめ
近年では20歳代・30歳代から老後資金について真剣に考えている方も多く、年代を問わず老後の生活に関してお金の面で不安に思っています。
しかし、高齢者を取り巻く問題はお金に関するものだけではなく、高齢者が孤立しやすい立場にあることも見落としてはなりません。
相談できる人がいなかったり、日常生活に必要なサポートを頼める人がいなかったりという人は多くいます。
また、高齢になって人との接点があまりないと体調の変化に気付けなかったり、セーフティーネットから漏れてしまったりすることもあります。
その他にも、老人ホームに入居したいと思っても保証人がいないことがネックになることも懸念されます。
現役世代の多くが現在の生活に精一杯で、高齢になってからのことを不安に思いつつも、解決策などは考えにくい状況に置かれています。
また、今後は未婚率や出生率低下はさらに深刻化していくと考えられるため、おひとりさまは増えると想定されるでしょう。
それぞれが自分ごととして解決策を早い段階から考えることも重要ですが、現実としては国や各自治体で取り組む必要性が考えられる問題といえるかもしれません。
参考資料
- 平河茉璃絵「第5回 独身者(40代~60代前半)の老後生活設計ニーズ に関する調査:調査結果の概要(全体および男女別等)」
- 総務省統計局「2019年全国家計構造調査 所得に関する結果及び家計資産・負債に関する結果 結果の概要」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 令和4年調査結果」
西田 梨紗