社会人としての経験を積み、部下を率いたり現場を任されたりする機会が多くなるミドル世代。

総務省統計局が発表した2022年(令和4年)の労働力調査によると、2022年に転職した35~54歳の人は約110万人で、15~34歳の約125万人に次いで多くなっています。

転職する理由は、キャリアアップ・キャリアチェンジ・年収を上げたいなど人それぞれです。

転職を機に、今まで住んでいたところとは違う地域へ引っ越す方もいるでしょう。

そこで今回は、ミドル世代の平均年収を地方ごとに紹介!給与に関するさまざまな統計データも登場するので、ぜひご覧ください。

ミドル世代の平均年収「首都圏と東海・関西圏」では112万円の差!

管理部門・士業の転職サービスを展開している株式会社MS-Japanは、2023年9月26日(火)に転職市場におけるミドル世代の雇用実態データを発表しました。

株式会社MS-Japanが提供している人材サービス「MS Agent」に、2023年1~6月に登録された情報をもとにまとめたものです。

調査対象となった年齢層は、株式会社MS-Japanがミドル世代と定義している30~49歳。

株式会社MS-Japanが発表したデータによると、全ての地方・全ての職種の年収の分布は以下の表の通りです。

400万円~599万円の層が最も多く、次いで399万円以下が多いことが分かります。

全体での平均年収は、523万円でした。

それでは、地方ごとの年収の差も下の表でチェックしてみましょう。

首都圏と東海・関西では、ミドル世代の年収に112万円の差があることが分かりました。

国立大学等の授業料その他の費用に関する省令によると、国立大学の授業料の年額は53万5800円が標準ですから、首都圏と東海・関西では1年間で2年分の国立大学の授業料相当の収入の差があると言えますね。