男女間の賃金格差が「家計分担」に影響?

では最後に、婚活中の男女が理想とする家計分担について見ていきましょう。

株式会社IBJの調査によると、男性は「自分が多めに支払う」、女性は「相手が多めに支払う」が最多となりました。

家事や育児分担においては5割ずつという回答が多い中で、「理想の家計分担」だけは男女ともに「男性が多めに支払う」という認識が強いようにうかがえます。

共働きが主流となっているにもかかわらず、家計分担が依然として「男性が多く支払う」という風潮がある背景として、「男女間の賃金格差」が要因の1つとして考えられます。

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の年齢階層別の平均給与は下記のようになりました。

男女別に賃金を見てみると、男性は年齢が上がるにつれて平均給与が上昇している一方で、女性はどの年代においても平均給与が一定となっており、賃金に大きな差が生じていることがわかります。

OECD(経済協力開発機構)によると、男女間における賃金格差の世界平均スコアは11.9なのに対して、日本は21.3と平均の倍近い数値となっています。

上記から、国際的にみても日本の男女間賃金格差は大きく、家計分担にも影響しているのだとうかがえます。

変わりつつある令和スタイルの結婚観

本記事では、実際の調査データをもとに「育児」や「家事」「家計負担」といった、令和の結婚観について紹介していきました。

現代では、育児や家事における「性別役割分業認識」が薄れており、パートナーと共に協力し合うという考え方が主流になりつつあります。

一方で、育児や家事は分担するが、家計分担は男性のほうが多く支払うといった認識となっており、その背景として男女間の賃金格差が大きいことが挙げられます。

令和となり結婚観が多様化している中では、双方の価値観をすり合わせ、納得のいく形で結婚をすることが幸せの結婚生活を送る第一歩になります。

理想のパートナーを見つける際、お互いの家事・育児における価値観や、家計の割合を話しあいながら進められるよう意識しておけると良いでしょう。

参考資料

太田 彩子