青空に爽やかな風が吹く季節の到来です。9月までは夏の名残のような気候が続いていましたが、ようやく涼しくなって庭の植物も息を吹き返してきたことでしょう。

今回は10月にやっておきたい草花とバラのお手入れを紹介します。10月に咲く花も見ていきましょう。

【10月の草花】秋のお手入れ〈5つのポイント〉

ポイントその1. 水やり

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夏の間はサンサンと降り注いでいた太陽の光も、10月を過ぎると徐々に柔らかい日差しに変わります。日が暮れるのも早くなって日照時間も短めに。

秋になると吸水量が減るので、水やりの頻度や与える量も少なくしていきましょう。土が乾いているかどうかをチェックすることが大切です。

ポイントその2. 花ガラ摘み

暑い夏には小休止して咲かなかった花も、10月になると勢いを取り戻して返り咲きし始めます。少しでも長い期間花が咲き続けるように、咲き終わった花ガラはこまめに摘み取りましょう。

下の方に生えている黄色く変色した葉を切り取ると、株の体力を温存できます。

ポイントその3. 多年草の植え替えと株分け

多年草は秋に株分けや植え替えをおこないます。庭から掘り上げる際は新しく伸びた根を傷つけないように、大きく深めに掘り起こしましょう。

しっかり生長した根は株分けすることで、新しい苗として育成できます。気温が下がると発根しにくくなるので、10月中に植え替えや株分けを完了しましょう。

ポイントその4. 多年草の植え付け

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秋は春咲きの多年草を植え付ける時期。多年草は耐寒性が強いものが多く、地上部がなくなっても地中にある根は低温でも枯れずに冬越しします。

秋に出回っている苗を冬が来る前に植え込んでおけば、春には一回り大きな株に育って、美しい花をたくさん咲かせてくれるでしょう。

ポイントその5. 春咲き球根の植え付け

秋に植えられる球根は、スイセンのように早ければ冬から咲き始めるものや、春花壇には欠かせないチューリップなど多種多様。

球根は狭いスペースでも植えられるので、株のすき間に埋めておくことが可能です。クロッカスなど、周りにまだ花がない早春から咲きだす品種も重宝します。