70歳代「貯蓄3000万円」を超えるシニアは何パーセント？厚生年金・国民年金だけでは「赤字」になるのか。「貯蓄額・年金額・生活費」の平均

2. 70歳代「国民年金・厚生年金」平均年金月額はいくら？

では、老後生活の「柱」のひとつとなる国民年金や厚生年金。

現在のシニア世代は毎月どれくらいの年金収入を得ているのでしょうか。

厚生労働省「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」より確認していきましょう。

※上記の金額には国民年金（基礎年金）を含みます。

70歳代の公的年金の平均月額は、「国民年金：5万6100円」、「厚生年金：14万8293円」です。

国民年金は厚生年金の1/3程度となります。自営業者など国民年金の場合は、現役時代から老後生活を支える年金以外の資金を準備していく必要がありそうですね。

ご参考までに、2023年度の国民年金は満額で月額6万6250円です（67歳以下の新規裁定者）。

加入義務となる40年間全ての保険料を納めた場合に受給できる現行の給付水準です。

さて、厚生年金については平均月額は14万8293円ですが、個人差が大きいためご自身の年金額については「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」でご確認ください。

厚生年金は、現役時代の給与や賞与などの報酬により保険料を決定し、年金額はこの保険料と年金加入期間を元に「老齢厚生年金」部分が計算されます。

そして、老齢基礎年金（国民年金）に老齢厚生年金を上乗せして支給される仕組みです。

このような仕組み上、厚生年金は個人差が大きいため、「自分の場合いくらか」を把握しておく必要があります。