株式投資を行っている人の中には、配当金や株主優待を目的にしているという方もいるでしょう。

ただし、日々の株価の変動は気になるものです。長期投資で資産形成を目指しているという方であっても、短期的な株価は気になってしまうものです。

企業業績だけでなく、日本や世界経済全体の流れからも大きな影響を受ける株価。こうした株価の変動は、株式のリターンに大きな影響を与えます。

そのため、配当や優待を目的に株式に投資している方にとっても、やはり「株価の値上がり・値下がり」は株式のリターンとして無視できない要因となるでしょう。

今回はソフトバンク(9434)について、配当金と株価をあわせた「1年前に100株を買った人の本当のリターン※」を確認します。

※株式分割の影響は、株価や配当金、株式数など全て遡及修正して株価を調整しています。
※記事中で記載の株価は全て終値となっています。

1. ソフトバンク(9434)の配当金のリターンはいくらか

ソフトバンクの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、「2023年3月期の中間配当」と「2023年3月期の期末配当」の計2回を受け取ることができます。

なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。

今回の検証では、以下のような想定となります。

  • 株式の取得日:2022年928日
  • 株式の取得価格:1472円(取得日の終値)
  • 2023年3月期・中間配当:43円
  • 2023年3月期・期末配当:43円
  • 100株ベースの配当金のリターン:8600円

また、ソフトバンクには株主優待制度は設けられていません。

そのため、優待のリターンは0円です。

2. ソフトバンクの株価変動リターンはいくらか

次に、株価変動によるリターンを計算します。

  • 株式の取得日:2022年9月28日
  • 株式の取得価格:1472円(取得日の終値)
  • 取得から1年後の日付:2023年928日
  • 1年後の株価の終値:1706円
  • 100株ベースの株価変動によるリターン:+2万3400円