3.2 「厚生年金」の平均月額
同資料から厚生年金についても確認していきます。
- 〈全体〉平均年金月額:14万3965円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3380円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4686円
※国民年金の金額を含む
《厚生年金の受給額(1万円ごとの人数分布)》
- 1万円未満:9万9642人
- 1万円以上~2万円未満:2万1099人
- 2万円以上~3万円未満:5万6394人
- 3万円以上~4万円未満:10万364人
- 4万円以上~5万円未満:11万1076人
- 5万円以上~6万円未満:16万3877人
- 6万円以上~7万円未満:41万6310人
- 7万円以上~8万円未満:70万7600人
- 8万円以上~9万円未満:93万7890人
- 9万円以上~10万円未満:113万5527人
- 10万円以上~11万円未満:113万5983人
- 11万円以上~12万円未満:103万7483人
- 12万円以上~13万円未満:94万5237人
- 13万円以上~14万円未満:91万8753人
- 14万円以上~15万円未満:93万9100人
- 15万円以上~16万円未満:97万1605人
- 16万円以上~17万円未満:101万5909人
- 17万円以上~18万円未満:104万2396人
- 18万円以上~19万円未満:100万5506人
- 19万円以上~20万円未満:91万7100人
- 20万円以上~21万円未満:77万5394人
- 21万円以上~22万円未満:59万3908人
- 22万円以上~23万円未満:40万9231人
- 23万円以上~24万円未満:27万4250人
- 24万円以上~25万円未満:18万1775人
- 25万円以上~26万円未満:11万4222人
- 26万円以上~27万円未満:6万8976人
- 27万円以上~28万円未満:3万9784人
- 28万円以上~29万円未満:1万9866人
- 29万円以上~30万円未満:9372人
- 30万円以上~:1万4816人
※国民年金の金額を含む
ここまで確認してきた国民年金・厚生年金の平均受給額は「額面」です。
手取り額ではどれほどになるのか見てみましょう。
たとえば、厚生年金の額面が月額15万円だった場合、その他の所得がないと仮定すると、税金や保険料で毎月約1万5000円が天引きされます。
月額15万円の手取り額は、約13万5000円ということになります。
もし、老後の生活設計を額面で想定した場合、毎月1万5000円、年間で18万円もの誤差が生じることに。
正確な天引き額は、その時にならなければ分かりませんが、税率や保険料率からおおよその天引き額を想定することは可能です。
ねんきん定期便で見込額を把握し、見込額から天引き額を差し引いた手取り額を想定して、老後の生活設計を進めていきましょう。
4. 年金の仕組みを正しく理解して老後対策を!
ここまで年金の額面と手取り額について、天引きされるお金と共に確認を行いました。
意外と引かれるものが多く、手取りが少ないなと感じられた方もいたのではないでしょうか。
しかも厚生年金に関しては現役世代の状況によって大きなばらつきがあります。
将来の資金について困る前に、今から「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で自分が受け取る年金を確認するのも重要ではないでしょうか。
もしも年金だけでは不安、というのであれば資産運用を活用するのも一つです。
その方法として、国の税制優遇制度である「NISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」などの活用を検討するのもよいかもしれませんね。
参考資料
西村 翼