国民年金の満額は「生活保護の基準」以下…では厚生年金の平均額はいくらか
10月から「生活保護の基準」が見直し
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「国民年金の満額よりも、生活保護の受給額の方が多い」と聞いたことはありませんか?
国民年金の場合、20歳~60歳まで保険料を40年間支払った人の満額は79万5000円(2023年・新規裁定者)。
月額は6万6250円ほどです。
また、老齢厚生年金は、現役時代の平均標準報酬月額と厚生年金月数(勤務月数)がもとになるため個々に年金額が異なります。
参考として、「2021(令和3)年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によれば、男女合わせた月額平均は14万3965円です。
生活保護は、生活に困窮する方が「健康で文化的な最低限度の生活保障」と「自立の助長」を目的とした制度ですが、実際、国民年金と比べると、どのくらい受給額に違いがあるのでしょうか。
今回は、生活保護の仕組みと受給額を確認しながら、考えてみましょう。
執筆者
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士。会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年勤務したのち、FPとして独立。ひとりひとりのお金に対する価値観を大事にしながら、ムリのない節約術を提案している。他のメディア媒体でも、お金に関する記事の執筆を行う。読者がすっと理解できるよう、文章の構成や表現などを意識している。LIMO編集部では、お金やペットの記事を執筆。自宅では、3匹の猫(12歳~19歳)と暮らしており、猫の健康管理や介護は得意分野。趣味は、落語、宝塚。愛読書は、P・G・ウッドハウスのジーヴスシリーズ(2023年11月20日更新)。