1. 厚生年金の年金受給額をアップさせる

現在の日本の公的年金には「国民年金」と「厚生年金」が存在しており、厚生年金の場合は保険料を長く払い続けることで、老後に受け取れる年金の受給額をアップさせることが可能です。

厚生年金の受給額は、現役時代の「加入期間」と「報酬額」によって決まるため、加入期間が長いほど受給額がアップしやすくなります。

厚生年金の受給額を増額させるために、厚生年金適用の会社で働き続けて、長期的に厚生年金保険料を納付することを意識しましょう。

また、厚生年金は70歳まで加入できるため、「定年後も働けるうちは働きたい」と考えている場合は、繰下げ受給と厚生年金の支払い期間の延長でさらに受給額の増額が可能となります。

2. NISA(少額投資非課税制度)を利用する

NISAとは、「NISA口座」内で、株式や投資信託などの金融商品を購入し、得られた利益が非課税になる制度を指します。

通常は株式や投資信託などに投資をした場合、売却で得た利益や配当金に対して税金がかかりますが、NISAの場合は、このような税金が非課税となります。

さらに、NISAは少額からでも始めやすいため、日々の生活で節約して浮いたお金を少しずつ「老後資産の蓄え」として長期投資に回せるのも良い点でしょう。

なお、NISAは2024年から新たに「新NISA」が導入され、さらに老後資金の形成がしやすくなるため、新NISAの導入にあわせて口座開設を検討することをおすすめします。

3. iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用する

iDeCoは、公的年金とは別で、自分で決めた掛金を積み立て運用することができる私的年金制度を指します。

iDeCoを利用して増えた利益分は非課税となり、さらに掛金は全額「所得控除の対象」となるため、老後の蓄えをしながら節税効果も期待できます。

さらに、受取時においても「退職所得控除」や「公的年金等控除」などの税制優遇を受けられるのも利用するメリットと言えます。

原則60歳以降まで引き出すことができませんが、良く言えば「老後まで確実に貯蓄できる」ため、なかなか貯蓄ができない人はiDeCoの利用を検討してみると良いでしょう。

また、iDeCoの場合もNISAと同様に少額から活用できるため、まずは少額から始めてみると良いでしょう。

老後を見据えてコツコツを貯蓄をしていこう

本記事では、実際のアンケート調査をもとに「お金を使わない生活」について紹介していきました。

9割以上の人が「お金を使わない生活」を意識しており、その目的として多かったのは「老後のため」「子どものため」といった、将来を見据えたものでした。

長い人生の節目ごとに大きなお金が必要となるタイミングが出てくるため、日々の生活の中で抑えられる支出は抑えて、コツコツと将来に向けて貯蓄をしていけると良いでしょう。

参考資料

太田 彩子