4. 老後の生活費はいくら？

では老後の生活費はどれくらいかかるのでしょうか。持ち家か賃貸、子世帯への支援の有無、居住地などによっても異なるため、本来は個人でのシミュレーションが重要です。

ここではひとつの参考として、今の65歳以上世帯の支出平均額をご紹介します。

総務省統計局の公表したデータによると、二人以上世帯での支出額は月額26万8508円でした。このうち消費支出は23万6696円です。

持ち家世帯で子どもが独立している場合、「そんなに生活費はかからない」と感じるかもしれませんね。ただし、日常的な支出だけではなく、家の修繕費や介護費用などの大きな出費もあります。

こうした費用を1年で均すと、平均額は意外に膨れるものです。

自営業の夫婦世帯、あるいは専業主婦やパート世帯である場合、年金だけで賄うのは難しいため、生活費を下げたり他の収入源を確保する必要があります。

5. 年金のみに頼らない

年金のみで暮らすというのは、もう昔の話なのかもしれません。

人口の減少、上がり続ける物価などにより、多くの負担が老後には待ち受けているかもしれません。

そんな中で自分を助けられるのは、やはり自分です。

今からでも良いので、少しずつ将来のために資産形成を始めていきましょう。預貯金だけでなく、何割かは運用に回してみるのもひとうです。

思い立ったが吉日とは言ったもので、まずは情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。

参考資料

杉田 有毅