70歳代「おひとりさま」貯蓄額の中央値は485万円も二極化。厚生年金や国民年金の平均月額はどれほどか？公的年金に頼らない老後対策は必須か

3. 70歳代「おひとりさま」生活費は平均いくら？

ご参考までに、老後の年金暮らしでは生活費がどれくらいかかるのか、総務省統計局「家計調査報告家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」より65歳以上「おひとりさま」無職世帯の家計収支データを見ていきましょう。

【収入】13万4915円

【支出】15万5495円

毎月「13万4915円」の収入に対して支出が「15万5495円」。2万580円の赤字です。

生活費は、住んでいる地域やライフスタイルによって個人差が大きいため、こちらも参考程度に見ておきましょう。

感覚的にいまのシニア世代の生活費を掴んでいただき、「ウチの場合はどうなのか」をあてはめながら、老後の生活費を想定してみてください。

今回はいまのシニア世代の年金受給額をみていきましたが、理想の老後を送るには年金だけでは難しそうです。

もちろん、さまざまなライフスタイルがあるため、年金が少なくてもやりくりできる方もいます。

しかし、年金さえあれば安心という時代は終わり、仕事、貯蓄、資産運用などさまざまな方法で「自分の力」で老後に備えることが必要です。
これを機に、資産運用などの「お金に働いてもらう」発想を用いてみましょう。

川村哲之