金融業界でネットバンクの存在感が大きくなる中、銀行の選び方を考え直す人も多く見られます。

そこで参考にしたいのが、富裕層の銀行との付き合い方です。

筆者は銀行員として多くの富裕層のお客さまと接してきましたが、富裕層は利便性やコストだけでなく、銀行に「付加価値」を求めて付き合う傾向にありました。

今回は、銀行員としての経験から感じた「富裕層の銀行との付き合い方」に関する特徴を紹介します。

そもそもメインバンクはどう選ぶ?

普段利用する銀行はどのように選ぶべきなのでしょうか。「家の近くに支店があって便利だった」、「勤務先で給与口座を指定された」といった理由で、何となく選んだ人もいるかもしれません。

金融庁が公開している「基礎から学べる家計管理金融ガイド」では、金融機関を選ぶポイントとして次の4点を挙げています。

  • 利便性
  • 金利
  • ATM利用手数料
  • 振込手数料

よりお得に銀行を利用するためには、利便性や手数料は重視したいポイントです。しかし、富裕層が重視しているのはこれらのポイントだけではありません。

次の章で、富裕層が銀行との付き合いで重視している点を紹介していきましょう。