4. 富裕層「保有資産の価格上昇」がお金持ちへの近道か
レポートによると、富裕層は安倍政権の経済政策(「アベノミクス」)が始まった2013年以降、一貫して増加を続けているようです。
【2013年→2021年 保有資産規模と世帯数の推移】
- 超富裕層:5万4000世帯(73兆円)→9万世帯(105兆円)
- 富裕層:95万3000世帯(168兆円)→139万5000世帯(259兆円)
- 準富裕層:315万2000世帯(242兆円)→325万4000世帯(258兆円)
同資料では、「株式などの資産価格の上昇により、富裕層・超富裕層の保有資産額が増大したことに加え、金融資産を運用(投資)している準富裕層の一部が富裕層に、そして富裕層の一部が超富裕層に移行したためと考えられます」と指摘していることからも、株式を持つことが富裕層につながる道だということがよく分かります。
資産1億円なら、会社員でも時間をかければ手が届くかもしれません。
5. 富裕層は意外にも堅実。自身が考える「価値」を大切に
実際に富裕層とされる方にお会いすると、堅実な生活をされている方が多いことに気づきます。
日々の生活で節約を心掛けるのは当然のこと、お買い物の際に、ものの「値段」ではなく「価値」に注目される方が多いように感じます。
高品質なものは値段が高く、低品質なものは値段が低いのは当然のこと。どちらを買っても損得はありません。
高品質なものを低い値段で買えた時こそ、よい買い物ができたと言えるのではないでしょうか。品質と値段のギャップこそが「価値」というわけです。
質の高い金融資産を持つ人たちは、こうしたものの見方が習慣化しているようです。そこに金融機関のプロフェッショナルからのアドバイスが加われば、資産が殖えていくのも納得です。
参考資料
上田 輔