【女性の年金収入】厚生年金や国民年金はいくらか。月額15万円超は約9％だけ国民年金の平均受給額は月額5万4346円（女性）

2. 老後の生活費はいくら？年金で生活できるのか

気になるのが老後の生活費についてです。支出額はその人の家族構成や居住地、生活レベルなどで大きく異なるものです。

まずは今の生活費をざっくり把握し、その何割減になりそうか？と考えてみるといいでしょう。

ここでは参考までに、65歳以上・無職夫婦のみ世帯の平均支出額を紹介します。

総務省統計局の「家計調査報告家計収支編 2022年(令和4年)平均結果の概要」によると、65歳以上・無職単身世帯のひと月あたりの消費支出は「14万3139円」、65歳以上・無職夫婦のみ世帯は「23万6696円」でした。

65歳以上・無職単身世帯の消費支出「14万3139円」と考えると、女性でもこの金額を上回る「年金収入15万円」を目指したいところですね。

では実際に、女性は国民年金と厚生年金をいくら受給しているのでしょうか。月額15万円以上という割合を見ていきます。

まずは、1階部分にあたる国民年金の平均受給額について、厚生労働省年金局「令和3年度　厚生年金保険・国民年金事業の概況」から詳しく見ていきます。

男性の平均額5万9013円に対し、女性の平均は5万4346円となりました。

平均月額とボリュームゾーンを男女で比べてみても、目立つ差はありません。

いずれにしても、年金収入が6万円前後と考えると、生活費としては不十分と感じる方が多いのではないしょうか。

「月額15万円以上」を国民年金の金額で目指すことは難しく、65歳以上・無職単身世帯のひと月あたりの生活費を大きく下回ります。

国民年金しか加入しない自営業者などは、老後対策が必要になることがわかります。

では、2階部分の厚生年金に加入していればどうなるのでしょうか。