9月以降も食品の値段や燃料代、テーマパークのチケット代など、さまざまな料金が高くなっている昨今。

削れるところは削り、少しでも家計を楽にすることを考える機会が増えつつあります。

日本で節約上手な人が多そうな地域としてよく想像されるのが、関西。

商人の町大阪を中心としているためか、「出すときは出す、節約するときは節約する」と金銭の管理がしっかりできるイメージがあります。

ですが、関西人は本当に節約志向なのでしょうか?

そこで今回は関東を比較対象にして、光熱費と水道代を見比べてみます。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

関西人は倹約・節約好き?ネット上にはさまざまな声が!

関西人は、普段から倹約・節約を意識しながら生活しているのでしょうか?

まずはネット上の声から関西人の節約に対する考えを確認してみます。

  • ラップがきれいな状態だったら何回か使い回すことがある。
  • 「安いものが好き」というより、「掘り出し物を見つけるのが好き・楽しい」っていう感覚かな。
  • クーポンやキャンペーンみたいなお得な情報が耳に入ったら、誰かに話してしまう!
  • 「節約しないと」って常に意識しているわけではない。普段より安いものが見つかったら「ラッキー!」って思いながら買うくらい。
  • 掘り出し物が見つかったとき、友達に「これいくらやったと思う?」ってウキウキしながら聞くことがあるなあ。買った値段より高い金額を言われたら嬉しくなる。

同じ関西圏に住んでいても、倹約・節約の仕方や考え方は人により異なります。

ただ、ネット上の声を見ていると倹約・節約を楽しんでいる人が関西には多そうな雰囲気です。

無理せず、周りの人との話題にできるくらい気軽に倹約・節約できれば、節約生活も長続きしやすそうですね。

関西と関東の光熱費を比べてみよう!

生活費を節約する際、よく意識する項目のなかに光熱費が挙げられます。

誰もいない部屋の電気を消す、できるだけ調理工程を少なくしてガスの使用量を減らすなど、さまざまな対策方法がありますよね。

節約上手と言われる関西人は、光熱費を年間でどのくらいかけているのでしょうか?

関東の光熱費と全国平均を【図表1】にまとめました。

今回参考にしたのは、2022年に調査を行った家計調査「(品目分類)第6表都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり年間の品目別支出金額,購入数量(二人以上の世帯)」です。

電気代の出費は関西と関東でほとんど変わりませんが、使用量は関西の方が600kWhほど多い結果になりました。

昨今の情勢により、一部電気料金の改定が行われたことが影響しているのかもしれませんね。

また、都市ガスは電気代と同様に関西と関東でほとんど変わらず、ガス代とプロパンガスは関西の方が支出額が低い結果になりました。

灯油は、関東の方が使用量が多いぶん関西の方が支出額が低くなっている印象。

国土交通省が豪雪地帯に指定している地域は関西にも関東にもありますし、なぜここまで使用量の差があるのか気になるところです。

また、灯油18リットルあたりの値段が関西は2211円、関東は2246円なのも影響しているかもしれません(2023年9月4日あたり)。

関西人の水道代は関東より低い?全国平均とも比べてみよう

食器洗いや服の洗濯、シャワーなど、日常生活を送るうえで水道を使う場面は意外とたくさんあります。

日常的に使うからこそこまめに蛇口を閉めたりお風呂の残り湯を洗濯にも使い回したり、いろんな節約法を実践している人もいるでしょう。

それでは、「節約上手」と言われる関西人は本当に水道代も節約できているのでしょうか?

先ほどの光熱費と同様、関東における出費と比較してみたいと思います(図表2参照)。

関西の方が、2300円くらい水道代への支出額が低いようですね。

上下水道料の全国平均の支出額は6万2487円だったため、関西人の水道代は低く抑えられていることがうかがえます。

全国的に見て関西は節約志向なの?

項目により例外はあれど、光熱費も水道代も、関西は関東や全国平均より支出額が低い傾向であることがわかりました。

それでは水道光熱費を含む消費支出全体も、全国平均より低く抑えられているのでしょうか?

家計調査「都市階級・地方・都道府県庁所在市別1世帯当たり年間の品目別支出金額、購入数量(二人以上の世帯)」をもとに、地方別の消費支出の金額を紹介します(図表3参照)。

地方ごとの物価の差などはありますが、関西の消費支出の金額は全国平均とほぼ同じであることが分かりますね。

関西は関東に次ぐ経済規模を誇りますし、大阪市・堺市・神戸市・京都市の4つの政令指定都市を擁する地域です。

地方の大きさを加味すると、全国平均とほぼ同じという結果は関西人の節約志向や「お得」を好む気質が働いているのかもしれませんね。

「お得であること」を楽しむのが関西流?まずは気張りすぎずに節約してみよう!

家計調査の結果を見ると、関西人は支出を抑えるのが上手そうな印象でした。

しかしネット上の声を見ていると、意識して節約しているのではなく「お得であること」を楽しんだ結果、支出が抑えられている模様。

まずは気張りすぎず、楽しむ気持ちを忘れないようにすることが節約を長続きさせるコツなのかもしれませんね。

参考資料

太田 彩子