1. 生活保護が受けられる条件と受給できる金額は?

生活保護を受けられる条件と実際に受給する金額について確認しましょう。

1.1 生活保護が受けられる条件

一般的に、生活保護を利用する必要性があるのか、以下の項目について自治体が確認しています。

  • 資産の活用:預貯金や生活に利用していない土地や家屋を売却して生活費に充てる
  • 能力の活用:働けるのであれば、就業してもらう
  • あらゆるものの活用:年金や手当など他の制度で給付を受けられるなら活用する
  • 扶養義務者の扶養:親族等から援助を受けられるなら援助を受ける

それぞれの項目を活用できないと判断された場合に、生活保護の受給が認められます。

1.2 生活保護で受け取れる金額

生活保護は、厚生労働大臣が定める基準で計算した最低生活費に、実際の収入が不足していると支払われます。

そのため、収入が最低生活費を上回っていると支払われません。

支給する金額は、最低生活費から実際の収入を差し引いた額となります。

生活保護における最低生活費は「生活扶助」と「住宅扶助」の合計金額です。

  • 生活扶助:食費や光熱費といった生活に必要な費用
  • 住宅扶助:住居を確保するための家賃などの費用

最低生活費は、生活保護を受ける人の年齢や住んでいる都道府県の市区町村、扶養している世帯の人数によって計算方法が異なります。

では、東京都に在住で公的年金の受給額が10万円の場合、生活保護はいくら受け取れるのか確認しましょう。