60歳代はいくらの住宅ローンが残っているのか
多くの人が所有する持ち家ですが、家を購入する際は住宅ローンを組むことが一般的です。
では、年代ごとに住宅ローンはどれくらい残っているのでしょうか。
総務省統計局「家計調査（貯蓄・負債編）二人以上の世帯詳細結果表」によると、二人以上世帯における年代別の住宅ローン残高は以下のとおりです。
世帯主の年齢別にみた住宅ローン残高
世帯主の年齢 住宅ローン残高
- ～29歳 666万円
- 30～39歳 1481万円
- 40～49歳 1150万円
- 50～59歳 549万円
- 60～69歳 161万円
- 70歳～ 75万円
平均 526万円
60歳代の住宅ローン残高は平均で161万円です。
全世代の平均残高は526万円のため、やはり定年を迎える人が多い60歳代の住宅ローン残高は少なくなっています。
さらに、70歳代になると平均残高は75万円とさらに少ないです。
一方で、もっとも平均住宅ローン残高が多いのは30歳代で1481万円となっています。自分の住宅ローン残高と比べてみてください。
世帯年収別にみた住宅ローン残高はいくらか
年代別に住宅ローン残高を確認しましたが、世帯年収別ではどれくらい住宅ローン残高に差があるのでしょうか。
総務省統計局「家計調査（貯蓄・負債編）二人以上の世帯詳細結果表」によると、二人以上世帯における世帯年収別にみた住宅ローン残高は以下のとおりです。
世帯年収別にみた住宅ローン残高
世帯主の年収 住宅ローン残高
- 200万円未満 44万円
- 200～250万円 123万円
- 250～300万円 84万円
- 300～350万円 75万円
- 350～400万円 111万円
- 400～450万円 263万円
- 450～500万円 365万円
- 500～550万円 429万円
- 550～600万円 574万円
- 600～650万円 641万円
- 650～700万円 675万円
- 700～750万円 910万円
- 750～800万円 902万円
- 800～900万円 880万円
- 900～1000万円 866万円
- 1000～1250万円 995万円
- 1250～1500万円 1046万円
- 1500万円以上 1238万円
世帯年収が上がるごとに平均住宅ローン残高も増えています。
やはり、収入に余裕がある人は家にかけるお金も高額な傾向です。
また、収入が少ない人はそもそも高額な住宅ローンを借りられないことも影響しているでしょう。
賃貸という選択肢もある
年代別や年収別に住宅ローン残高を確認しましたが、そもそも家を持たずに賃貸で暮らすという選択肢もあります。
賃貸は毎月の家賃がかかりますが住宅ローンに縛られる必要がなく、手軽に引っ越しが可能です。特に、転勤が多い人などは無理に持ち家を買わなくてもいいかもしれません。
持ち家、賃貸にはそれぞれメリットとデメリットがあるので、どちらが自分の世帯に向いているかをよく考えてみてください。
参考資料
苛原 寛
