地方別の「トイレットペーパー事情」シングルとダブルの使用量
関西ではシングル、関東ではダブルを好む人が多いと言いますが、本当なのでしょうか?
実際にデータを見てみないと、イマイチ信用できませんよね。
そこで本記事では、地方別のトイレットペーパーの好みや傾向を統計したデータを紹介します。
今回紹介するのは、企業間取引のサポートを行っている株式会社プラネットが発表したデータです。
図表1にて、シングル派とダブル派の割合を比較してみましょう。
全体的には、ダブル派がやや優勢と言える状態です。
地方別に見ると、シングル派が多いのは北海道・北陸・近畿・中国・四国、ダブル派が多いのは東北・関東・甲信越・東海・九州・沖縄という結果になりました。
関西はシングル派が64.0%も占めており、シングルを使う人の割合が特に多いことがうかがえます。
関西でシングル派が多い理由とは?
関西でシングル派が多い理由は定かではなく、昔使っていた紙の質が東西で違っていたとも、関西人の節約志向が影響したとも言われています。
現在よく見かけるロールタイプのトイレットペーパーが普及するまでは、ティッシュペーパーのような形をした落とし紙を使用していました。
関東では静岡県産、関西では四国産の落とし紙が主流だったようです。
ロールタイプのトイレットペーパーが導入される頃、静岡県では最新技術を使ってふんわりとした質感のダブルタイプが作られました。
一方四国では昔ながらの紙の特性を活かし、丈夫なシングルタイプのトイレットペーパーを生産したことが東西の違いに繋がったと考えられています。
もう一つの理由である関西人の節約志向には、シングルとダブルの長さの違いが関係しているようです。
オーソドックスなシングルタイプなら1ロールで60m使えますが、ダブルは紙を2枚重ねているため、半分の30mしか使えません。
「シングルの方が1ロールの長さが長いから節約になる」ということで、関西ではシングルのトイレットペーパーが浸透したとも考えられます。