【投資】資産運用は自己責任「理解できない物には手を出さない」

リスクのある金融商品を「買わされて」、大損する事態は避けたいものです。

「ノーベル経済学賞を受賞した経済学者が、高度な数学を駆使して開発した画期的な金融商品です」

そんなうたい文句で勧誘されると、何となく信頼できそうで、つい購入したくなるかも知れません。

しかし、どんなリスクがあるのか理解できない金融商品ならば、安易に購入を判断すべきではないでしょう。

商品の設計自体はシンプルに見える商品でも、中身をしっかり見ておく必要があります。

たとえば「高い金利を支払う社債です。ただし、A社株価が半分になった場合は、満期に現金ではなく同社の株券をお渡しします」といった商品。

その企業の株価が半分になる可能性が計算できない以上、購入は慎重に行う必要がありそうですね。

アドバイザーのインセンティブを考えてみよう

「金融機関の担当者は手数料の高いものを売りたがるかも知れないから、金融機関以外のプロにアドバイスを求めてみよう」という人もいるでしょう。

たとえば、「各社の保険商品を比較して、お客様にとって最も良いものを無料でご紹介します」という会社はどうでしょうか。

筆者の好きな言葉である「相手の立場で考えよう」に従って、その会社の立場で考えてみましょう。

その会社は無料奉仕をするだけの「お人好し」なのでしょうか。そうだとしたら、どうやって社員に給料を支払っているのでしょうか。

容易に想像できるのは、アドバイスをした相手が保険契約をするたびに、保険会社から紹介手数料を受け取っているのだろう、ということですね。

そうだとすると、相談者に紹介する保険は、一番高い紹介手数料を払ってもらえる会社のものということになりそうです。一番相談者のためになる保険、とは言えそうにありませんね。