8月も終わりに近づき、今年も残り約4カ月です。みなさん年初に立てた目標はどれくらい達成されていますか。
新年の目標に貯蓄を挙げられた方もいるでしょう。特に40歳代、50歳代になると心配なのが「老後の生活」ですから、老後資金をしっかり用意しておきたいところです。
仕事を辞めて老後生活が始まると、貯蓄と年金で暮らさなくてはいけません。では、老後を間近に控えた50歳代はどれくらい貯蓄があるのでしょうか。
本記事では、50歳代で貯蓄が2000万円以上ある世帯の割合を解説します。老後にもらえる年金額についても紹介するので、参考にしてみてください。
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50歳代「単身世帯」で貯蓄2000万円以上は何パーセント?平均と中央値は
まずは、50歳代単身世帯で貯蓄が2000万円以上ある人の割合をみてみましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」によると、50歳代単身世帯の貯蓄額(金融資産保有額)の分布は以下のとおりです。
■50歳代単身世帯の貯蓄額(平均・中央値)
- 非保有:39.6%
- 100万円未満:11.5%
- 100~200万円未満:5.5%
- 200~300万円未満:4.4%
- 300~400万円未満:3.0%
- 400~500万円未満:1.9%
- 500~700万円未満:3.0%
- 700~1000万円未満:5.5%
- 1000~1500万円未満:4.6%
- 1500~2000万円未満:4.1%
- 2000~3000万円未満:4.1%
- 3000万円以上:9.6%
- 無回答:3.3%
平均値:1048万円
中央値:53万円
貯蓄が2000万円以上ある50歳代単身世帯の割合は13.7%です。約7人に1人が、2000万円以上の貯蓄を保有しています。
一方で、貯蓄がまったくない人の割合は39.6%とかなり高いです。中央値も53万円のため、多くの50歳代単身世帯は老後に向けて充分な貯蓄があるとはいえないでしょう。