金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査 令和4年調査結果」によると、40歳代・二人以上世帯のうち「貯蓄ゼロ」の世帯は約26%でした。

おひとりさま(単身世帯)にいたっては、約36%が貯蓄ゼロという結果に。

貯蓄に対する考え方や取り組み方は人それぞれですが、そろそろ老後に向けてギアを上げていきたい40歳代。

本記事では、40歳代の貯蓄事情を眺めながら、現時点で貯蓄ゼロの40歳代に取り組んでいただきたいことを3つご紹介します。貯蓄ゼロ脱却の最初のステップとして参考にしてみてください。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

【40歳代】貯蓄ゼロ世帯《二人以上世帯:約26%・単身世帯:約36%》

40歳代の貯蓄事情を、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査 令和4年調査結果」より見ていきます。

◆40歳代・二人以上世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯を含む)

【円グラフ 1】

  • 平均:825万円
  • 中央値:250万円

※金融資産非保有世帯を含む

  • 金融資産非保有・・・26.1%
  • 100万円未満・・・11.1%
  • 100万~200万円未満・・・7.2%
  • 200万~300万円未満・・・5.4%
  • 300万円~400万円未満・・・5.5%
  • 400万円~500万円未満・・・4.2%
  • 500万円~700万円未満・・・7.9%
  • 700万円~1000万円未満・・・7.3%
  • 1000万円~1500万円未満・・・7.4%
  • 1500万円~2000万円未満・・・3.8%
  • 2000万円~3000万円未満・・・5.2%
  • 3000万円以上・・・4.9%
  • 無回答・・・3.8%

40歳代・二人以上世帯の貯蓄額は「平均825万円・中央値250万円」でした。平均値と中央値が大きく乖離していますね。

本データの性格上、数値が平均化されたものだと実態が掴みづらいため、ここではデータを小さい順に並べた時に真ん中に位置する「中央値」を参考数値としておきましょう。

しかし、【円グラフ 1】が示すように、金融資産保有額の階層別にその割合を細かく見ていくと、貯蓄額が中央値250万円に達していない世帯が4割を占めていることが分かります。

このうち、「貯蓄ゼロ」の世帯は約26%です。40歳時点で1000万円以上の金融資産を保有する世帯は約21%と二極化していることが見てとれます。