「資産運用には興味があるけれど、いきなり大金を投資に回すのはちょっと……」

そんな不安から投資デビューを躊躇している方には「少額からの投資」の検討がおすすめです。

では投資の初心者が少額から資産運用をスタートするなら、どの金融商品を運用すべきなのでしょうか。

今回は5000円から始められるおすすめの投資3選を初心者向けに紹介します。

資産運用に興味を持っている投資初心者の方はぜひ参考にしてください。

この記事を読んでわかること

  •  投資はいくらあれば始められるのか?
  •  5000円で始められる投資初心者におすすめの投資3選
  •  初心者におすすめの証券会社3選
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投資はいくらあれば始められる?

Sasun Bughdaryan/shutterstock.com

「投資って、まとまったお金が必要なんでしょう?」そんなイメージを抱いている方も多いはず。

でも実際のところ、投資は数百円からスタートできます。

例えば、投資信託であれば100円から始めることができますし、日本株も単元未満株ならワンコインで始められます(投資信託と単元未満株については後ほど詳しく解説)。

投資は決してハードルが高いものではありません。

初心者が5000円から始められるおすすめ投資3選

MEE KO DONG/shutterstock.com

少額であれば投資に取り組んでみたいという方も多いでしょう。

ここでは投資初心者が5000円で始められるおすすめの投資3選を紹介します。

  1. 投資信託
  2. 米国株
  3. 単元未満株

それぞれ詳しく解説します。

※見出しの★の数はおすすめ度を示しています。

投資信託【★★★★★】

投資信託はプロに資金の運用をおまかせできる投資商品です。

2023年現在は約6000種類の商品があり、それぞれ運用方針や主要な投資対象などが異なります。

投資家は膨大なラインナップのなかから好きな投資信託を購入するだけでOKです。実際の運用は投資のプロであるファンドマネージャーにおまかせできます。

出所:MeChoice編集部

一方で投資信託には以下の手数料がかかります。

  • 購入時手数料:投資信託の購入時にかかる手数料
  • 信託報酬:投資信託の保有中にかかる手数料。年率◯%の形でかかる
  • 信託財産留保額:投資信託の解約時(売却時)にかかる手数料

最近では購入時手数料と信託財産留保額を無料としている投資信託も数多く存在します。

投資信託を購入するためには、証券口座の開設が必要です。

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米国株【★★★★】

日本株は原則として100株単位での購入となります。

そのため日本企業の株を買う場合には株価×100倍の資金が必要となるのです。

一方、米国株は1株から購入できるので、手持ち資金が5000円しかなくても取り組めます。

例えば、SBI証券では、以下の米国株を5000円未満の資金で購入できます。

銘柄名

2023/8/1 終値

投資金額(円)

ノキア $7.80 \800
バンクオブ アメリカ $14.98 \1,537
ゼネラルエレクトリック $25.35 \2,601
ファイザー $28.86 \2,961
コーチ $33.70 \3,458
インテル $33.74 \3,462
ヒューレットパッカード $35.19 \3,611
AT&T $35.33 \3,625
コカコーラ $39.29 \4,032
マイクロソフト $42.86 \4,398
ツイッター $44.13 \4,528
スリーディーシステムズ $47.93 \4,918
シティグループ $48.10 \4,936

※出所:SBI証券公式サイト

単元未満株【★★★】

金融機関によっては単元未満株を提供しており、日本株を1株から購入することができます。

日本株は100株単位での取引が原則であるなか、1株から購入できる単元未満株は少額取引にはうってつけです。

例えば、SBI証券の単元未満株(S株)では、以下の銘柄を取引できます。

銘柄名 1株の値段 100株の値段
日本郵船 3910円 39万1000円
トヨタ自動車 2423.5円 24万2350円
三菱UFJファイナンシャル・グループ 1129.5円 11万2950円
商船三井 4040円 40万4000円
武田薬品工業 4389円 43万8900円

※2023年8月8日終値

ただし一方で、手数料が単元株と比べて割高になることや、リアルタイム取引ができないなどのデメリットがある点には注意が必要です。

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【結論】初心者には投資信託がおすすめ

eamesBot/istockphoto.com

投資初心者の方が5000円で投資を始めるなら、まずは投資信託の運用がおすすめです。

投資銘柄の選定や売買・ポートフォリオの管理といった運用をプロにおまかせできるほか、少額でも分散投資がしやすいことがその理由になります。

分散投資とは、文字通り投資先を分散することです。

「卵は1つのカゴに盛るな」という格言が示す通り、投資先を集中することには大きなリスクが伴います。

投資においては国や資産・銘柄を分散させる分散投資が重要です。

投資信託は投資家から集めたお金をプロのファンドマネージャーが投資・運用する商品であることから、少額でも分散投資が可能です。

なかには世界8000銘柄以上の株に投資する商品もあるので、5000円でも分散性の高い投資ができます。

初心者におすすめの投資信託4選

Nuthawut Somsuk/istockphoto.com

ここまでで、投資信託の運用に興味を持った方もいるでしょう。

ここでは5000円があったら取り組みたいおすすめの投資信託4選を紹介します。

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  2. eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
  3. eMAXIS Slim先進国株式インデックス
  4. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

投資信託の運用に興味がある方はぜひ参考にしてください。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

期間収益率(過去3年)

84.0%

 
信託報酬率 年率0.11330%
運用できる主な証券会社 楽天証券・マネックス証券・SBI証券  
つみたてNISA対応  

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。全世界の株式に投資する商品となっています。

全世界の株式に幅広く分散投資をしたい方におすすめです。

「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」で1位に輝いた実力派の投資信託となっています。

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

期間収益率(過去3年)

86.0%
信託報酬率 年率0.1133%
運用できる主な証券会社 楽天証券・マネックス証券・SBI証券
つみたてNISA対応

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)のマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。

日本以外の全世界の株式に投資する商品となっています。

すでに日本株を運用している方や日本株以外の全世界の株式に幅広く分散投資をしたい方におすすめです。

eMAXIS Slim先進国株式インデックス

期間収益率(過去3年) 93.3%
信託報酬率 率0.09889%
運用できる主な証券会社 楽天証券・マネックス証券・SBI証券
つみたてNISA対応

eMAXIS Slim先進国株式インデックスのマンスリーレポートによる※2023年6月30日現在

低コストファンドのシリーズで知られるeMAXIS Slimシリーズの投資信託です。先進国の株式市場を投資対象としています。

フランスやイギリスといった先進国はインドや中国などの新興国に比べてローリスク・ローリターンな運用が期待できます。

長期的にリスクの低い安定成長を狙うのであれば、ぜひ検討したい商品です。

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

期間収益率(過去3年) +100.49%
信託報酬率 年率0.0638%
運用できる主な証券会社 松井証券・マネックス証券・SBI証券
つみたてNISA対応

SBI・V・S&P500インデックス・ファンドのマンスリーレポートによる※2023年6月30日基準

アメリカを代表する500社で構成される株価指数「S&P500」に値動きを連動させる投資信託です。

米国株に幅広く投資したい方におすすめです。

2023年6月末時点の構成銘柄にはアップルやテスラ、マイクロソフト、アマゾンなどのグローバルカンパニーが名を連ねています。

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投資信託を始める初心者におすすめの証券会社3選

投資信託の購入には証券口座が必要となります。

ここでは初心者の方におすすめの証券口座として以下の3社を紹介します。

  1. 楽天証券
  2. マネックス証券
  3. SBI証券

いずれもハイスペックな人気証券会社です。

気に入ったものから検討してみてください。

※各データは2023年7月10日時点の情報に基づきます。

1. 楽天証券

rafapress/shutterstock.com

<基本情報>

項目 内容
特徴&おすすめポイント
  • 口座開設数が業界トップクラス
  • 手数料が安く取扱商品が豊富
IPO実績 65銘柄(2022年実績)
外国株 6カ国(米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア)
口座開設日数 最短翌営業日
投資信託の本数 2630本
つみたてNISA対応本数 192本

楽天証券は900万口座の開設実績を誇る日本屈指の証券会社です。

楽天カードを使って投信積立を行うと、ポイント還元率最大1%で楽天ポイントが貯まるほか、投資信託の購入にも楽天ポイントを利用できます。

そのため普段から楽天ポイントを貯めている方におすすめのネット証券会社です。

また、楽天証券と楽天銀行を連携するマネーブリッジを利用すれば、楽天銀行の普通預金金利が最大0.1%になるのも魅力的。株の購入時には、証券口座の不足分が楽天銀行の普通預金残高から自動入金される自動入出金(スイープ)サービスも便利です。

おすすめポイント

  • 1日100万円までの取引なら手数料無料(国内株)
  • 投資信託の保有で楽天ポイントがたまる
  • 楽天カードで投資信託を購入すると楽天ポイントがたまる
  • 充実のつみたてNISAラインナップ
  • 楽天銀行との連携で普通預金金利が0.1%にアップ
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2. マネックス証券

<基本情報>

項目 内容
特徴&おすすめポイント 米国株・中国株に強い&IPOの抽選が完全平等
IPO実績 62銘柄(2022年実績)
外国株 2カ国(米国・中国)
口座開設日数 最短翌営業日
投資信託の本数 1362本
つみたてNISA対応本数 169本

※2023年7月10日時点

マネックス証券は米国株と中国株両方の銘柄を広く取り扱っている証券会社です(米国株の現物取扱銘柄数は5000超、中国株は2000銘柄超)。

投信サービスも魅力的であり、マネックスカードを使って投資信託の自動積み立てを行うと、ポイント還元率1.1%でマネックスポイントが貯まります。

たまったポイントは投資信託の買付や他社ポイントへの移行などに利用可能です。

さらにマネックス証券は、IPO抽選が完全平等性なのも魅力の1つ。

証券会社によっては預かり資産の量などによって当選しやすさが決まるため、投資初心者がいきなり当選するのは簡単ではありません。

その点、完全平等な条件で抽選されるマネックス証券なら、他の証券会社より当選しやすいでしょう。

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3. SBI証券

viewimage/shutterstock.com

<基本情報>

項目 内容
特徴&おすすめポイント 取扱商品ラインナップが豊富で手数料が低い
IPO実績 117銘柄(2022年実績)
外国株 9カ国(米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア・ロシア・韓国・ベトナム)
口座開設日数 最短翌営業日
投資信託の本数 2648本
つみたてNISA対応本数 195本

SBI証券は、2023年中に国内株の手数料無料化を目指しており、コスト意識が高い方であれば注目必須の証券会社です。

国内株はもちろん、米国株をはじめ世界9カ国の銘柄に投資できます。米国株の取扱銘柄数は5600銘柄超で主要ネット証券最高水準(2023年1月30日時点)。

国内株は0円から取引可能であり、IPO取り扱い銘柄数も主要ネット証券の中ではダントツの実績を誇っています(主要ネット証券とはSBI・楽天・松井・マネックス・auカブコムの5社)。

また、投資信託のサービスも充実しており、保有額の最大0.25%がPontaポイントやTポイントとして還元されるほか、投資信託の購入には「Tポイント」「Pontaポイント」を1ポイント1円として利用できるので、少額から投資したい方にも最適です。

投資信託の購入に三井住友カードを利用すれば、最大5%のポイント還元が受けられ、たまったVポイントは1ポイント1円で投資信託の買付に利用できるほか、景品との交換やキャッシュバックサービスにも使えます。

おすすめポイント

  • 1日100万円までの取引なら手数料無料(国内株)
  • 投資信託の保有でTポイントやdポイントがたまる
  • 三井住友カードの投信クレカ積立で最大5.0%のVポイントがたまる
  • IPO引受社数NO.1(2022年3月通期)
  • 充実の米国株&投資信託ラインナップ
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参考資料

【関連記事】投資初心者は何から始めるべき?失敗しないコツや投資先を解説【証券アナリスト監修・CFP執筆】

まとめ

  •  投資信託は100円からでも始められる
  •  初心者が5000円で投資を始めるなら投資信託がおすすめ
  •  投資信託におすすめの証券会社は楽天・SBI・マネックス
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久保田 雅大