将来や老後に備えて「投資」に興味を持つ人は増えているように思います。

一方で、投資に興味はあるけれど、「難しそう」「何から始めたらいいかわからない」「投資は怖い」といった声も聞こえてきます。

そのような投資初心者に向けて、投資を始める前に知っておきたい失敗しないためのコツ、また投資を成功させるコツ、おすすめの投資方法、利用すべき制度まで、徹底解説します

最初にやるべき証券口座の開設についても、初心者におすすめの証券口座を紹介していますので、すぐに始めることができます。

誰でも最初は初心者です。今回の記事をきっかけに投資デビューできるようになれば幸いです。投資初心者が何を始めるべきかの口コミや評判なども紹介しているので併せてごらんください。

当コンテンツは、世界が認めるプロフェッショナルFPであるCFP資格保有者による執筆、証券アナリスト資格保有者による監修を受けた記事です。

この記事を読んでわかること
  • 投資初心者が知っておくべき失敗しないための投資のコツ
  • 投資初心者におすすめの投資先
  • 投資初心者におすすめの証券会社
  • 監修者によるコメント
INDEX
1.
初心者が投資で失敗しないための4つのコツ
1-1.
コツ1. 長期投資を意識する
1-2.
コツ2. 少額からでもすぐに始める
1-3.
コツ3. 分散投資を意識する
1-4.
コツ4. ドルコスト平均法を上手く活用する
2.
投資初心者におすすめの投資先5選
2-1.
投資先1. 投資信託【おすすめ度:★★★★★】
2-2.
投資先2. ロボアドバイザー【おすすめ度:★★★★】
2-3.
投資先3. 個別株取引(国内株)【おすすめ度:★★★】
2-4.
投資先4. ポイント投資【おすすめ度:★★】
2-5.
投資先5. 単元未満株・米国株【おすすめ度:★★】
3.
投資初心者が利用すべき3つの非課税枠投資制度
3-1.
制度1. つみたてNISA
3-2.
制度2. iDeCo(個人型確定拠出年金)
3-3.
制度3. 一般NISA
4.
初心者におすすめの証券会社4選
4-1.
1.楽天証券【★★★★★】
4-2.
2.auカブコム証券【★★★★】
4-3.
3.マネックス証券【★★★】
4-4.
4.松井証券【★★★】
5.
初心者はリスク分散と複利効果を意識した少額・長期の投資を意識しましょう
6.
参考資料
泉田 良輔
監修者
泉田 良輔CMA
慶應義塾大学卒業後、日本生命やフィデリティ投信にて証券アナリストやポートフォリオマネージャーとして従事。2013年に株式会社ナビゲータープラットフォームを設立。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)

1初心者が投資で失敗しないための4つのコツ

投資は利益を見込んで資金を投じることです。ただ、必ずしも利益が出るとは限らず、損失を抱えることもあります。

このような投資におけるリスクから、「投資は怖い」と思ってしまう投資初心者は少なくないでしょう。

しかし、リスクはなくせないものの、減らすことはできます。

そこで、怖がる必要はない程度にリスクを減らし、初心者が投資を成功させる(利益を得る)ための4つのコツを紹介します

<本章の目次>

  1. 長期投資を意識する
  2. 少額からでもすぐに始める
  3. 分散投資を意識する
  4. ドルコスト平均法を上手く活用する

コツ1. 長期投資を意識する

投資は長期的に右肩上がりで資産価格が上昇するものに投資することができた場合には、効率的に資金を増やすことができます。その理由の1つが複利効果です。

運用で得た収益を再び投資する(元手に組み入れる)ことで、雪だるま式に利益が増えていく複利効果は、期間が長くなればなるほど効果が大きくなります。

複利効果とは、元本と利益が雪だるま式に大きくなる効果

出所:MeChoice編集部

また、後ほどお話しする「つみたてNISA」や「iDeCo」などの非課税制度は、毎年の非課税となる投資額や掛金の上限が決まっているため、早く始めて長く続けることで、非課税分の投資額・掛金額の合計が大きくなりお得になります。

さらに、長期投資であれば日々の値動きに一喜一憂する必要がないので、精神的に楽であることもメリットです。

特に投資初心者は、投資を始めて間もない頃は値動きに振り回される傾向があるので、長期的な視点で行うことは大切です。

コツ2. 少額からでもすぐに始める

投資を始めるのに、「まずは運用資金を用意しないと‥」と思っているのなら、考えを改めましょう。

投資は少額からでも始めることができます。

初心者であれば、投資をはじめたばかりであれば運用している金額も多くはないでしょうから、万が一投資に失敗しても巨額の損失を被るリスクも少なく、いろいろと試すことができるともいえます。

リスクを怖がるばかりではなく、まずは少額から始めてみるのはいかがでしょうか。

もう1つ、少額からでもすぐに始めた方がいい理由は、先述した複利効果を活用できるからです。

たとえば、毎月1万円ずつ貯金すると、5年後には60万円になりますが、毎月1万円を積み立てて、年率5%の複利で運用した場合は、5年後には約68万1000円(税金・手数料は考慮しない)になります(金融庁「資産運用シミュレーション」より算出)。

毎月1万円を積み立てて、年率5%の複利で運用した場合は、5年後には約68万1000円

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」

このように、「60万円貯めてから始めよう」ではなく、毎月1万円からでもすぐに始めることで、8万円の差がつくことがあるのが投資および複利効果です。

長期投資は複利のパワーが大きくなる

出所:MeChoice編集部

コツ3. 分散投資を意識する

分散投資とは、リスクを減らす投資方法の1つで、「資産分散」と「時間分散」があります。

資産を分散する資産分散という発想

まず、「資産分散」から説明すると、1つの商品だけで運用をせずに、複数の資産を組み合わせて運用しようということです。

これは「ポートフォリオ理論」に基づいています。

ポートフォリオ理論とは何か

「ポートフォリオ理論」とは、複数の資産(株・債券など)に分けて投資することによって、その資産の組み合わせ方によってはリターンを維持したままリスクを少なくすることができるとされている投資手法です。

このように資産を分散する投資は、投資をする上での基本的な考えとなっています。

投資信託で分散投資は超簡単にできる

しかし、投資初心者が資金を分けて、さまざまな銘柄に投資するのは困難です。

そこで分散投資による運用はプロにしてもらい、その成果を投資額に応じて受け取れる「投資信託」なら、初心者でも分散投資が行えます

投資信託で世界の株式に一度に投資することも可能

投資信託は様々な資産に幅広く分散投資できますが、株式をとってみると世界中の株式に投資ができるのが「全世界株式」です。これは文字通り、世界中の先進国及び新興国の株式に投資をする商品です。

また、投資信託を見てみると「バランスファンド」というものがあります。これは国内外の株式、債券、リート(不動産)など、さまざまな資産クラスに分散投資をする投資信託です。

分散投資を意識するなら、こうした投資信託を検討するとよいでしょう。

コツ4. ドルコスト平均法を上手く活用する

さて、先ほどは資産分散についてお話をしましたが、今度は時間分散についてお話しします。

投資するタイミングを考える際に、時間分散という考え方があります。その際によく出てくるキーワードが「ドルコスト平均法」です。

ドルコスト平均法とは

ドルコスト平均法は、分散投資の中の「時間分散」によって、高値掴みのリスクを減らす手法です。

金融商品は日々価格が変動しています。安い時に購入して、高い時に売れば利益がでますが、それを見極めるのは投資のプロでも難しいものです。

そこで、購入は一度に買うのではなく、期間を設けて少しずつ買うことで、高値つかみ(値段が高い時に購入してしまうこと)を防ぐことができます。

投資信託であれば、毎月一定金額を購入する設定をしておけば、価格が高い時は購入口数は少なくなり、価格が下がると購入口数は多くなるので、一口あたりの購入価格を下げることができます。

ドルコスト平均法とは

出所:MeChoice編集部

このような、投資信託を自動積立で購入する方法は、ドルコスト平均法によって購入価格を下げることを可能とするだけでなく、一度設定してしまえば、あとは放っておけばいいので、日々の値動きに踊らされないというメリットもあります

投資初心者には適した方法といえるでしょう。

2投資初心者におすすめの投資先5選

投資と一言でいっても、いろいろな投資方法があります。

ここでは投資初心者におすすめの投資方法を5つ紹介します。

それぞれの項目に★でおすすめ度を表していますので参考にしてみてください。

<本章の目次>

  1. 投資信託【おすすめ度:★★★★★】
  2. ロボアドバイザー【おすすめ度:★★★★】
  3. 個別株取引(国内株)【おすすめ度:★★★】
  4. ポイント投資【おすすめ度:★★】
  5. 単元未満株・米国株【おすすめ度:★★】

投資先1. 投資信託【おすすめ度:★★★★★】

投資信託とは、投資家から集めたお金を、運用の専門家が株式や債券などで運用し、その運用成果をそれぞれの投資家の投資割合に応じて配分する仕組みの金融商品です。

投資信託のしくみ

出所:MeChoice編集部

 

投資信託のメリット

投資家は投資信託(ファンド)を選んで買うだけで、運用は専門家に任せられるので、手間がかかりません。

投資先はさまざまな投資対象から専門家が選定するので、投資の知識がなくても分散投資ができます

また、少額から始められるので投資初心者でも始めやすいでしょう。

一部の投資信託は「つみたてNISA」の投資対象商品であるため、制度を利用すれば非課税で運用できるのもメリットです。

投資信託のデメリット

投資信託は投資初心者にとっては、良いこと尽くめに思えますが、手数料がかかることがデメリットです。

手数料には購入時手数料、信託報酬、信託財産留保額などがあります。

購入時手数料と信託財産留保額はかからない商品が多くありますが、信託報酬は運用・管理などを行うための費用で、投資信託を保有している限りは年率でかかってきます。

商品ごとに信託報酬は異なるので、商品を選ぶ際は気にするようにしましょう。

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投資先2. ロボアドバイザー【おすすめ度:★★★★】

ロボアドバイザー(通称:ロボアド)とは、人工知能(AI)を活用して、資産運用のアドバイスや運用を行ってくれるサービスです。

ロボットアドバイザーには「アドバイス型」と「投資一任型(自動運用型)」があります。

ロボットアドバイザー・アドバイス型

「アドバイス型」は、最適な資産配分(ポートフォリオ)を提案してくれるサービスです。あくまでも「提案」であり、最終的に判断して金融商品を買い付けるのは本人が行います。

ロボットアドバイザー・投資一任型

「投資一任型(自動運用型)」は、提案だけでなく、運用まですべて一任できるので、投資初心者向きといえます。

ロボアドバイザーとはAI(ロボット)が最適な資産分配や投資信託を紹介してくれるサービス

出所:MeChoice編集部

ロボットアドバイザーのメリット

投資の知識がなくても、最適なポートフォリオを提案してくれて、運用まで行ってくれるので、時間と手間がかかりません。

また、相場の変化によってポートフォリオの資産配分が一定以上崩れると自動でリバランス*1してくれるのもメリットです。

*1…たとえば、100万円の資金を国内株と国内債券それぞれに50%(50万円)ずつ投資する場合、それぞれの価格が変動すると、資産配分バランスが崩れます。これを元に戻すのがリバランスです。

ロボットアドバイザーのデメリット

「アドバイス型」は無料の場合が多いですが、「投資一任型(自動運用型)」は投資信託よりも高い手数料がかかります

また、商品選びから運用まですべてやってくれるので、投資の知識や経験が得られないことがデメリットになります。

投資先3. 個別株取引(国内株)【おすすめ度:★★★】

国内市場に上場している企業の株を個別に選び、基本、株価が安い時に買って高い時に売ることで利益を得る投資方法です。

一般的に「株取引」といえば、個別株取引を指します。

基本的に国内株の購入は「100株」単位で行われます。つまり、株価×100円の初期投資額が必要になるということです。

個別株投資のメリット

売買益以外にも、株式を保有することで「配当金」を受け取れたり、「株主優待」が受けられたりする場合があります。

自分で銘柄を選び、売買のタイミングを考える必要があるため、関連する業界や経済全体に対し、自然に興味が持てるようになります。結果、投資のノウハウが身に付きます。

個別株投資のデメリット

最低単位数が「100株」であるため、人気の銘柄を購入するには、数十万円以上の資金が必要になります。そのため、気軽には始められないのがデメリットです。

リスクは投資信託に比べて高めです。理由はリスク分散が行いにくいためです。個別株で分散投資を行うには多額の資金と知識が必要です。結果、リスクが高い集中的な投資になりがちです。

また、銘柄の選定から売買まですべて自分で行う必要があるため、知識と経験が必要です。

初心者にはハードルが高いといえるでしょう。

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投資先4. ポイント投資【おすすめ度:★★】

ポイント投資とは、現金の代わりに企業がサービス利用者に付与するポイントで株や投資信託を購入できるサービスのことです。

投資の流れは、現金での投資と一緒です。

最初に証券口座を開設する必要がありますが、ポイントが利用できる金融機関は限られています。ポイント投資ができる証券口座として、SBI証券、楽天証券、auカブコム証券などがあります。

ポイント投資ができる主な証券会社

  SBI証券 楽天証券 auカブコム証券
投資に使えるポイント ・Tポイント
・Pontaポイント
・Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント
ポイントの主な用途 投資信託の購入
国内株式の購入
投資信託の購入
国内株式の購入
米国株式の購入
投資信託の購入
プチ株の購入※
※上場株式を1株から購入できるサービス

ポイント投資のメリット

ポイントで投資するので、元手0円で投資が始められます

現金を使う投資に比べて心理的ハードルが低く、投資の勉強の入り口として利用できるので、投資初心者向きといえるでしょう。

ポイント投資のデメリット

利益が出た場合は課税の対象となるほか、ポイントで購入できる金融商品が限られています。

投資先5. 単元未満株・米国株【おすすめ度:★★】

単元未満株とは、株式の売買単位である単元株(100株)よりも少ない1株単位で購入できる株のことです。

米国株(アメリカ株)とは、米国の証券取引所に上場している株式のことです。こちらも1株単位で売買できるのが特徴です。日本の証券会社で米国株の取引口座を開設することで取引ができます。

単元未満株・米国株のメリット

単元未満株も米国株も少額から投資ができるので、投資初心者でも始めやすいのがメリットです。

また、少額から投資できるので、複数の銘柄に投資でき、リスクを分散することができます

単元未満株・米国株のデメリット

単元未満株は、単元株での取引と比較して、取引金額に対する手数料の比率が高く設定されています。そのため手数料が割高になります。

米国株は、国内株に比べて企業の情報に触れにくいため、結果的に難易度が高くなってしまうことがデメリットです。

3投資初心者が利用すべき3つの非課税枠投資制度

投資によって最大限の利益を得るためには、国による税制上の優遇措置を利用すべきです。

そこで、投資初心者が利用したい、節税メリットがある3つの制度を紹介します。

投資初心者が利用すべき3つの非課税枠投資制度

制度1. つみたてNISA

つみたてNISAは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

年間40万円を上限として購入した投資信託から得た利益が、最長20年間非課税になります。

つみたてNISAは非課税期間が20年

出所:金融庁「つみたてNISAの概要」

つみたてNISAが特に投資初心者におすすめである理由は以下の2点です。

(1)商品ラインナップが長期の積立・分散投資に適している

つみたてNISAの投資対象商品は長期の積立・分散投資に適したものが選定されています。

たとえば、公募株式投資信託の場合は以下の条件を満たしています。

  • 信託期間が無期限または20年以上
  • 販売手数料が無料(ノーロード)
  • 分配頻度が毎月でない
  • 信託報酬が一定水準以下

(2)いつでも引き出しが可能である

後述するiDeCoは原則60歳まで引き出しができないのに対し、つみたてNISAはいつでも資金(掛金と運用益)を引き出すことができます。いざ資金が必要となったとき自由に引き出せるので安心感があります。

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制度2. iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、税制上のメリットを受けながら、より豊かな老後生活を送るための資産形成を目的とした、確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度です。

拠出した掛金をもとに、投資信託などを自分で運用、その成果を老齢給付金として受け取ります。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo公式サイト「iDeCo(イデコ)の特徴」

以下では、iDeCoの税制上のメリットについて、詳しく紹介していきます。

(1)掛金が全額所得控除

iDeCoの掛金は小規模企業共済等掛金控除の対象となり、全額が所得金額から控除されます。

課税所得が少なくなるため、所得税や住民税の圧縮につながります。

iDeCoで所得税、住民税が安くなる仕組み

出所:MeChoice編集部

なお、国民年金の被保険者種別や勤務先の企業年金の違いなどによって、拠出できる掛金の限度額が異なります。

iDeCoの拠出限度額について

出所:iDeCo公式サイト

(2)運用益が非課税

通常は、金融商品を運用して利益が出ると、運用益に20.315%の税金がかかりますが、iDeCoは非課税となります。

(3)受取時も税制優遇

iDeCoで運用した資金は、分割(年金)受取、一括(一時金)受取、年金と一時金の併用(金融機関による)の3つの中から受取方法を選択することができます。

年金として受け取る場合は「公的年金等控除」、一時金の場合は「退職所得控除」の対象となるので、税負担を軽減できます。

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制度3. 一般NISA

一般NISAは、投資によって得られた収益が非課税となる制度です。つみたてNISAとの大きな違いは、個別株投資ができる点です。

つみたてNISAは投資信託の積み立てしかできませんが、一般NISAは、上場株式、株式投資信託、ETF、REITなどの通常の買付けができます。

また、年間の非課税投資枠120万円、非課税保有期間5年間という点もつみたてNISAと異なります。

  つみたてNISA 一般NISA
年間非課税投資枠 40万円 120万円
非課税期間 20年 5年
投資可能商品 金融庁に届出が行われた、「長期・積立・分散投資」に適した一定の投資信託 ・上場株式
・ETF
・公募株式投信
・REIT
など
投資方法 積立購入 一括購入
積立購入

なお、制度の併用はできず、一般NISAかつみたてNISAのどちらかを選択する必要があります。切り替えは年単位で行うことが可能です。

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4初心者におすすめの証券会社4選

投資を始めるには証券口座の開設が必須です。ここでは投資初心者におすすめの証券会社を4社紹介します。いずれも取引のオンライン完結と手数料の安さが魅力のネット証券なので、どこでも安く取引がしたいという方はぜひ参考にしてください。

※本章における金融機関の選定及び紹介文の作成はMeChoice編集部が行っております。
※本章の数値やサービス内容は2023年10月5日時点の情報にもとづきます。

1.楽天証券【★★★★★】

項目 内容
特徴&おすすめポイント 国内株取引手数料無料(現物・信用)
日経新聞が無料で読める
IPO実績(2022年) 65銘柄
外国株(対応国数) 6カ国(米国・中国・シンガポール・タイ・マレーシア・インドネシア)
投資信託の本数 2606本
つみたてNISA対応本数 198本

楽天証券は手数料・商品ラインナップ・独自サービスのいずれにも優れたオールラウンダーなネット証券であり、総合口座数は900万を突破しています(2023年4月時点)。

国内株式の取引手数料は現物・信用とも無料、外国株も米国・中国・ASEANと幅広くカバーしています。

※ASEAN=シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア

投資信託は2606本をラインナップ、つみたてNISA対象商品も198本と業界最多水準です。
さらに、投資信託の「つみたて購入」を楽天カード決済にすることで、最大1%の楽天ポイントが還元されます。

日本経済新聞や日経MJを無料読めるサービスも展開しているので、日々情報収集しながら投資を進めていきたい方にもおすすめです。

楽天証券

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900万口座突破の楽天グループの人気口座!

 

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おすすめポイント
  • 国内株取引手数料が現物・信用とも無料
  • 投資信託のラインナップが豊富
  • マネーブリッジで普通預金金利がお得に
  • 投資信託のつみたてで楽天ポイント還元
  • ロボアドサービス「楽ラップ」で投資を自動化できる
  • 日本経済新聞の購読が無料

2.auカブコム証券【★★★★】

項目 内容
特徴&おすすめポイント ・Pontaポイントで投資ができる
・auじぶん銀行の普通預金金利が100倍
IPO実績(2022年) 23銘柄
外国株(対応国数) 1カ国(米国)
投資信託の本数 1687本

auカブコム証券は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)のネット証券です。

SBI証券や楽天証券などとともに主要ネット証券の一角を占め、2023年6月時点で157万1191口座を突破しています。

auカブコム証券はPontaポイントユーザーにおすすめです。

投資信託の月間平均保有残高に応じて、最大0.24%のPontaポイントがたまるほか、au PAYカードによる投資信託の積立で購入額の1%がPontaポイントとして還元されます。

また、auカブコム証券のマネーコネクトを利用すれば、auじぶん銀行の金利が100倍の0.1%にアップします。

auマネーコネクトはauじぶん銀行とauカブコム証券の口座を連携することで各種メリットを受けられるサービスです。

<auマネーコネクトのメリット>

  • auじぶん銀行の普通預金金利が100倍(0.1%)
  • auカブコム証券口座からの引き落としで株や投資信託を購入する際、不足している資金をauじぶん銀行から自動入金
  • auカブコム証券で使用していない資金をauじぶん銀行へ自動出金

普段使わない資金はauじぶん銀行に預けておけるので、お得な優遇金利を最大限活用できるサービスとなっています。

auカブコム証券

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Pontaポイントユーザー必見のネット証券

 

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おすすめポイント
  • 投資信託の保有でPontaポイントがたまる(最大0.24%)
  • 投資信託のクレカ積立でポイント還元率1%(Pontaポイント)
  • auマネーコネクトでじぶん銀行の円普通預金金利が100倍

3.マネックス証券【★★★】

項目 内容
特徴&おすすめポイント ・IPOの抽選が完全平等性
・日本株分析ツール「銘柄スカウター」が使える
IPO実績(2022年) 62銘柄
外国株(対応国数) 2カ国(米国・中国)
投資信託の本数 1519本
つみたてNISA対応本数 182本

マネックス証券は、SBIや楽天と並んで主要ネット証券の一角を占める人気証券会社です。

国内株取引手数料は1日100万円まで550円、外国株も米国・中国の2カ国をカバーしています。

また、新規上場銘柄の株が買えるIPO投資の抽選は完全平等性。

取引実績や過去の申し込み回数を考慮することがない分、投資初心者でもIPOに参加しやすいしくみを採用しています。

マネックス証券の新規公開株(IPO)/公募・売出株式(PO)の抽選においては、コンピューターで無作為に抽選を行っています。この過程はシステム化されており、人間の恣意が途中で関与することはありません。
出所:マネックス証券「抽選方法」


また、独自で提供している日本株銘柄分析ツール「マネックス銘柄スカウター」は人気の高いツールとして高い評価を得ています。

マネックス証券

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IPOと独自ツールに強み

 

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おすすめポイント
  • IPO抽選が完全平等性
  •  
  • マネックスカードの投資信託積立でポイント還元率1.1%の高還元
  • NISA口座でIPO投資ができる

4.松井証券【★★★】

項目 内容
特徴&おすすめポイント ・投資信託保有額の最大1%を還元(2023年11月1日~)
IPO実績(2022年) 50銘柄
外国株(対応国数) 1カ国(米国)
口座開設日数 最短当日
投資信託の本数 1718本
つみたてNISA対応本数 200本

松井証券は1918年創業の老舗証券会社です。

国内株取引手数料は25歳以下であれば無料(現物・信用)。

若い方であればメリットの大きい証券会社と言えるでしょう。

投資信託のラインナップは1718本、つみたてNISAは200本を取り扱っており、2023年11月1日からは投資信託保有額の最大1%が還元される「最大1%貯まる投信残高ポイントサービス」がスタートする予定となっています。

また、外部機関から高く評価されているサポート体制も松井証券の強みです。

HDI-Japan(ヘルプデスク協会)が主催する「HDI格付けベンチマーク」(証券業界・2023年)では、「問い合わせ窓口」、「Webサポート」の両部門で13年連続の三つ星(最高評価)を獲得しています。

この快挙を達成しているのは、インターネット証券のなかでは松井証券のみです。

松井証券

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1918年(大正7年)創業の老舗ネット証券

 

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おすすめポイント
  • 投資信託保有額の最大1%を還元(2023年11月1日~)
  • 2023年 オリコン顧客満足度®ランキング~ネット証券 初心者部門第1位~
  • 「HDI格付けベンチマーク」(証券業界・2023年)において「問い合わせ窓口」、「Webサポート」の両部門で13年連続最高評価を獲得

5初心者はリスク分散と複利効果を意識した少額・長期の投資を意識しましょう

投資初心者が投資を始めるのに、重視してほしい点は、「リスクの分散」と「複利効果」です。

「リスクの分散」は投資する資産の種類や投資先の地域を分散することで可能となります。

「複利効果」は投資期間が長くなればなるほど大きくなるので、長期投資によって効果を最大化することができます。

この2つを意識して実践することで、比較的低リスクに、かつ長期的には大きな資産を築くことも可能となります。

投資初心者がこの2つを実践する最も簡単な方法が、投資信託の積み立てです。

投資信託は、さまざまな種類・地域を対象として分散投資する金融商品であり、投資のプロが運用してくれます。そのため投資信託を購入する資金を出すだけで、分散投資が実現できます。

また、投資信託は、少額から購入できるので、すぐに積み立てが始められます。最初に設定をしておけば、あとは自動的に積み立てられるので手間がかからず、結果的に長期投資が実現できます。

以上の理由から、投資初心者は、投資の第一歩を投資信託から始めてみるといいでしょう

最後に心がけをひとつ、これはすべての投資にいえますが、元本保証がないことは留意しておきましょう。リスクを抑えた運用を心掛けたとしても、損失を生じる可能性があります。

メリット・デメリットをしっかり理解したうえで、最初の一歩を踏み出してみましょう。

投資初心者は長期・分散・積立投資を軸に、投資信託を活用しながら将来に必要な金額を設定し、どの資産に毎月いくらを投資すればよいのかを検討するのがスタートです。

つみたてNISA(今後は新NISA)やiDeCoを併せて活用しながら始めていただくのが失敗しない投資になると思います。
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泉田良輔

 

6参考資料