株式会社ユーグレナ(2931)(以下「同社」という)が、2023年12月期第2四半期連結決算(対象期間:2023年1月1日~2023年6月30日)を発表した。
同社は、キャッシュ・フロー重視の経営にシフトする観点から、キャッシュ・フロー創出力を示す指標として調整後EBITDAを開示している。調整後EBITDAは、「EBITDA(営業利益+のれん償却費及び減価償却費) +助成金収入+株式関連報酬+棚卸資産ステップアップ影響額」、として算出している。
売上高は前年同期比で増収したものの、売上構成の変化により原価率が悪化して売上総利益(粗利)は減益となった。
助成金収入の減少に伴い、調整後EBITDAは比例して減少となった。各段階利益も引き続き赤字で推移している。
ユーグレナの当第2四半期連結業績
売上高は前年同期比+5.7%の228億500万円となり増収であった。
調整後EBITDAは、前年同期比に助成金収入を大幅に計上した反動で減少しているが、通期予想に対する進捗率は71%となっており、計画を上回る水準である。
営業損益は▲7億6000万円(前年同期は▲14億2200万円)であった。過去のM&A案件(キューサイ株式会社の連結子会社化等)に伴う無形固定資産及びのれん等の償却費計上が大きく影響した。
助成金収入の減少は営業利益以下の損益にも影響して、経常損益は▲6億3900万円(前年同期は▲5億9700万円)、親会社株主に帰属する四半期純損益は▲9億1400万円(前年同期は▲4億6500万円)となった。