シニアの就業率はどれくらいか
特に貯蓄が少ない60歳代は、長く働いて生活費を賄うことも選択肢として考えられます。
では、実際に60歳以降も働く人はどのくらいいるのでしょうか。総務省統計局の調査によると、60歳以降も働く人の割合は以下のとおりです。
60歳以上の就業率(2021年)
- 60~64歳:71.5%
- 65~69歳:50.3%
- 70歳以上:18.1%
65~69歳で働く人は50.3%もいて、約2人に1人が働いています。
また、70歳以上で働く人の割合も18.1%のため、働くシニア世帯は想像していたよりも多いと感じる方もいるでしょう。
高齢化は現在も進んでいるため、今後も働くシニア世帯の割合は増えていくと推測されます。
貯蓄が少ない人は老後対策を考えよう
貯蓄額は世帯によって大きく異なります。ただし、お金がなくては豊かな老後を送るのは一般的に難しいでしょう。
そのため、貯蓄が少ない人は老後対策が必要です。
長く働いて生活費をまかなうことや、年金の受給開始タイミングを遅らせて受給額を増やすこと、貯蓄に資産運用をとりいれることなど対策は複数あります。
これを機に自分に合った方法で老後対策を考えてみてください。
参考資料
- 金融広報中央委員会「各種分類データ(令和4年)ー家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年以降)」
- 総務省統計局「2.高齢者の就業」
- 帝国データバンク「8月の食品値上げ、1102 品目 7カ月ぶりに減少、ラッシュから「一服」」
苛原 寛