4. 老後の年金から天引きされるもの
夫婦2人で1カ月あたり22万4500円の年金収入があれば十分という世帯もあるかもしれません。
しかし、現役時代の給与と同じように年金からも以下のものが天引きされるため、手取り額は異なることを把握しておきましょう。
【年金から天引きされるもの】
- 所得税
- 住民税
- 介護保険料
- 国民健康保険料(75歳以上は後期高齢者医療保険料)
年金が少ない場合には天引きされないものもありますが、上記の項目が全て天引きされた場合、額面の8~9割程度が手取り額となります。
その他の所得や控除されるものなど、個々で事情は異なりますので、まずは年金にも「額面」と「手取り」があることを仕組みとして知っておきましょう。
5. 年金振込だけではなく総合的に考える
今回は年金制度の概要や、8月に夫婦で「約44万9000円」の年金支給が見込まれる方について解説を行いました。
約45万円と聞くと高いように思えるかもしれませんが、2カ月分の支給ですから決して高いとは言えないでしょう。
さらに、税金や保険料が引かれるため手取り額は少なくなります。
若い世代にとって老後は、まだイメージがつかないかもしれません。しかし今は超低金利時代のため若い内から早く準備することが求められています。
日本でも資産運用する人が増えてきていますが、欧米と比べるとまだ少ないものです。日本でもようやく学校で金融の授業が始まったように自分自身の金融リテラシーを高めることは今共通で求められていることなのかもしれません。
参考資料
山本 大樹