1.2 厚生年金(2階部分)

厚生年金は、国民年金に上乗せする形で加入する年金です。給与や賞与から天引きされる「厚生年金保険料」には国民年金部分も含まれ、老後は「国民年金(基礎年金)+厚生年金」を受け取ります。

  • 加入対象:主に会社員、公務員など
  • 保険料:毎月の給与や賞与などの報酬により決定
  • 年金額:加入期間や納付保険料により決定

国民年金と厚生年金では上記のような違いがあることをおさえておきましょう。

年金の種類が違えば、現役時代の保険料や老後の年金額も大きく異なります。

2. 「国民年金と厚生年金」2023年度は最大2.2%引き上げに

2023年度の公的年金は前年度から最大2.2%引き上げとなりました。

  • 国民年金(老齢基礎年金):6万6250円(1人分)※1
  • 厚生年金:22万4482円(夫婦2人分※2)

※1 2023年度の既裁定者(68 歳以上の方)の老齢基礎年金(満額1人分)は、月額6万6050円(対前年度比+1234 円)
※2 平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準

2023年度67歳以下の新規裁定者は、国民年金の場合、前年度比1434円増額の6万6250円です。厚生年金は、現役時代の報酬により受給額が個々で異なるため、モデル夫婦の年金額例となっています。

3. 8月15日に「約44万9000円」の年金をもらえる夫婦とは?

公的年金の支給は2カ月に1度の偶数月15日です。

今月8月15日に支給される年金は6月・7月分となります。

先ほど、2023年度の年金額例で確認した厚生年金のモデル夫婦の年金額は月22万4482円。おおよそ22万4500円です。

モデル夫婦の場合、8月15日には「22万4500円 × 2カ月 =44万9000円」が年金受取口座に振り込まれます。

モデル夫婦とは「平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準」です。

厚生年金に加入する夫(妻)とその配偶者に扶養される国民年金のみの妻(夫)の夫婦2人世帯を標準的な世帯としています。

近年は、夫婦共働きの世帯も増えていますので、モデルケース自体が今後変わっていくかもしれないですね。