NTTのセグメント分析
同社は、「総合ICT事業」「地域通信事業」「グローバル・ソリューション事業」の3つを報告セグメントとしている。各々について以下で見ていく。
NTTの総合ICT事業
当事業は、携帯電話事業、国内電気通信事業における県間通信サービス、国際通信事業、ソリューション事業、システム開発事業およびそれに関連する事業を主な事業内容としている。
具体的なサービスとしては、携帯電話サービスとドコモ光となるので、NTTコミュニケーションズ株式会社とその子会社である株式会社NTTドコモが該当会社となる。
法人・個人ともにスマホなどの端末販売が好調であり、営業収益は前年同期比+102億円となった。端末価格の値上げが大きく影響していると言える。
NTTの地域通信事業
当事業は、国内電気通信事業における県内通信サービスの提供およびそれに附帯する事業を主な事業内容としている。
具体的なサービスとしては、フレッツ光やコラボ光(光コラボレーション事業者が、NTT東日本またはNTT西日本から光回線を借り受けた光回線と、独自サービスを組み合わせて提供するサービス)となる。該当会社は、東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と西日本電信電話株式会社(NTT西日本)となる。
引き続き純減しているフレッツ光が影響して、営業収益は前年同期比▲135億円、セグメント利益は前年同期比▲271億円となり、同社営業利益が減収となった要因となっている。
NTTのグローバル・ソリューション事業
当事業は、コンサルティング、システム・ソフトウェア開発、ネットワークシステム、クラウド、グローバルデータセンターおよびそれに関連する事業を主な事業内容としている。
具体的なサービスとしては、コンサルティングサービス、クラウドサービス、データセンタサービス、マネージドサービスおよびシステム・ソフトウェア開発などの多岐にわたる。株式会社NTTデータグループが該当会社となる。
売上収益は前年同期比+460億円と最大の影響額となり、セグメント利益は人件費の高騰が影響して前年同期比▲51億円となった。