日本電信電話株式会社(9432)(以下「同社」という)が、2024年3月期第1四半期連結決算(対象期間:2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。

売上高にあたる営業収益および最終利益が過去最高を更新した。一方で、営業利益は前年同期比▲5.7%の減収となった。

なお、同社は2023年7月1日を効力発生日として、普通株式1株につき25株の割合をもって株式分割を行ったことに留意する必要がある。

NTTの当第1四半期連結業績

売上高を示す営業収益は、前年同期比+1.4%と微増ながらも、4月~6月利益としては過去最高を更新した。システムインテグレーション(SI)とスマホなどの端末販売が好調であったことが要因となる。

営業利益は前年同期比▲5.7%の4747億円であった。フレッツ光の伸び悩みや人件費の高騰(前年同期比+304億円)により、利益を押し下げた。

当第1四半期連結会計期間より、IFRS第17号「保険契約」を適用している。これに伴い、前年同期累計期間及び前期末の数値については、当該会計基準を遡って適用した後の数値を開示していることに留意する必要がある。

親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前年同期比+2.0%の3758億円となり、売上収益とともに、4月~6月利益としては過去最高を更新した。