ソフトバンクグループ株式会社(9984)(以下「同社」という)が、2024年3月期第1四半期連結決算(対象期間:2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。
同社は、ソフトバンク株式会社(9434)の親会社である。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド事業(以下「SVF」という)が6四半期ぶりに黒字化となった。
親会社の所有者に帰属する純利益は、▲4776億円と3四半期連続で赤字となった。
ソフトバンクグループの当第1四半期連結業績
親会社の所有者に帰属する純利益が前年同期比+2兆6850億円となり、大幅に業績が回復している。
要因はSVF事業からの投資損益である。前年同期比+2兆9060億円となっており、SVF事業からの投資損益の増益がそのまま親会社の所有者に帰属する純利益に繋がっていると言えよう。
後述するが、SVF事業からの投資損益には、SVFが保有する当社子会社(主にアーム、PayPay株式会社)への投資に係る投資損益が含まれることに注意が必要である。