近畿圏不動産流通機構が2023年7月21日に発表した2023年4~6月期の近畿圏の中古住宅価格は、前期比で下落しました(【図表】参照)。

一方では中古住宅の売り圧力は高まっており、需給の緩和傾向が強まる中で、今後は売り出し価格の調整が必要な場面が増えることも予想されています。

中古住宅の価格を決める方法には、対象となる中古住宅と条件が似ている過去の取引事例を参考にして、査定額を決める取引事例比較法があります。

また、法定耐用年数(木造住宅の場合22年)をもとに築年数が経過するごとに資産価値が下がっていくことから、販売価格を決める積算法があります。

そして一般的に住宅は新築してから5年単位で価格が下落していき、築16~20年で新築時の半分以下の価格に、その後は緩やかに下がっていって、最後には建物の価値はほぼなくなり、土地の値段のみで取引されるようになります。

こうした理由もあって住宅を購入する際には資産価値が低い中古住宅を敬遠する方も多いと思いますが、中古住宅には新築住宅にはないメリットもたくさんあります。

そこで本記事では中古住宅の魅力や、デメリットをカバーする方法を紹介します。

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