世帯年収600万円台はお金持ち?世帯年収の割合
前章で、子育て世帯の世帯年収は「600万円台」が平均であると解説しましたが、果たして全世帯において「世帯年収600万円台」はどのくらいいるのでしょうか。
厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査の概況」によると、世帯年収の中央値は423万円であり、年収600万円台の世帯年収割合は7.3%となっています。
世帯年収「200〜300万円未満」が14.6%と最も多く、次いで「100〜200万円未満」が13.0%、「300〜400万円未満」が12.7%と多くなっています。
ボリュームゾーンが「200〜300万円未満」であり、中央値が423万円であることから、子育て世帯の平均世帯年収である「600万円台」は、比較的高収入世帯であるとうかがえます。
子育て世帯の平均貯蓄はいくらか
続いて、子育て世帯の貯蓄事情をみていきましょう。
厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査の概況」によると、子育て世帯の貯蓄額の割合は【図表3】の結果となりました。
上記の表をみると、子育て世帯の平均貯蓄額は「1029万2000円」で、割合としては「500〜700万円」が12.5%と最も多く、次いで10.7%の「1000〜1500万円」が続く結果となりました。
子どもを持つ世帯の場合は、家のローンや老後資金以外に、子どもの教育費用もかかります。
そのことから、今後のライフプランにかかる大きな支出を見越して、あらかじめ多めに貯蓄をしている世帯が多いのだとうかがえます。