みなさんは老後の備えはしっかりされていますか。

70歳代になると退職して本格的に年金生活を始める方が多いと思います。ですが、年金だけで生活できるのか不安に感じている方も多いはずです。

特に夏はエアコンや飲食代に費用がかかりますし、8月はお盆休みで旅行や親戚付き合いにお金がかかる時期。

季節によってもかかるお金が違い、また昨今の物価高もあり、老後生活に不安を抱える方もいるでしょう。
 
そこで今回は、70歳代の貯蓄と年金で暮らす「ひとり世帯」の平均貯蓄額と平均年金額について紹介していきます。

ご自身の貯蓄額と比較して、老後の備えが大丈夫か確認してみると良いでしょう。

1.  70歳代「ひとり世帯」の平均貯蓄額と中央値はいくらか

最初に、ひとり世帯である70歳代の平均貯蓄額を見ていきましょう。

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和4年」によると、「ひとり世帯」70歳代の平均貯蓄額と中央値は下記の結果となりました。

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)各種分類別データ」をもとにLIMO編集部作成

1. 2 「ひとり世帯」70歳代の平均貯蓄額と中央値

  • 平均:1433万円
  • 中央値:485万円

平均値は「全てのデータを足したあとにデータ数で割った値」となっており、貯蓄額が多い人がいると、平均値がその金額に偏ってしまいます。

一方で中央値は、対象となるデータを小さい順に並べ、中央にある値を指しているため、一般的な貯蓄額の実態を知りたい方は中央値を参考にすると良いでしょう。

 平均貯蓄額と中央値では大きく差が出ており、その差は約3倍となっていることから、1000万円以上貯蓄しているかたが一定数いることがわかります。
 
内訳を見ると金融資産非保有の人が28.3%に対して、貯蓄額2000万円以上の人が24.3%となっています。

老後の貯蓄でも、お金がある人とない人で大きな差が生じていることがわかります。