2023年7月12日に金融庁が更新した「つみたてNISA対象商品届出一覧(対象資産別)」によると、つみたてNISAの対象銘柄は245本です。5月時点では213本でしたので、着々と増えています。

2024年1月には、年間投資枠の拡大や非課税期間の無期限化など、長期的な資産形成により適した制度に生まれかわります。
「つみたてNISA」と「一般NISA」の2種類がありますが、毎月、一定額を投資していく「つみたてNISA」が特に人気が高いようです。

そこで本記事では、40歳から老齢年金の受給開始年齢となる65歳までの25年間、新NISAのつみたて投資枠を利用してコツコツと積立投資を続けた場合の運用成果をシミュレーションしていきます。

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新NISAの魅力とは?

2024年1月、バージョンアップする新NISAの魅力について確認しておきましょう。

【図表1】

出所:金融庁「新しいNISA」

◆新NISAの魅力◆

  • 非課税保有期間の無期限化
  • 口座開設期間の恒久化
  • 「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の併用可
  • 年間投資枠の拡大
  • 非課税保有限度額は全体で1800万(簿価残高で管理)
  • 非課税保有限度額の枠の再利用が可能

現行NISAでは、つみたてNISAで20年間、一般NISAで5年間と非課税保有期間に制限がありましたが、新NISAは無期限に。期限を気にせずに長期的な資産運用が可能となっています。

毎月、定額を投資するつみたてNISAは、ワンコインから1000円程度の少額で資産運用を始めることができるため、リスク商品の導入としてハードルが低いといえるでしょう。

では、新NISAつみたて投資枠でコツコツと資産運用を行った場合の運用成果はどのくらいあるのでしょうか。40歳から年金受給開始年齢となる65歳までの25年間で積立投資を行った場合のシミュレーションをしていきます。