いよいよ夏休みが始まりました。長い夏休みに1学期の復習や2学期の予習をさせることも大切ですが、せっかくの長い夏休みを利用して子どもが理科好きになるよう目指しましょう。

理科は、国語や算数と比べると日頃の家庭学習で後回しにされがちです。しかし、理科は小学校時代の学びを土台に螺旋階段のように知識が重なっていきます。

そして、中学に入ると専門的な用語や化学式といった計算も登場し、学びの内容も複雑化します。大学進学の際など、進路選択に影響を及ぼす理科を軽視してはいけません。

そこで今回は、学齢別に理科好きな子どもを育てる夏休みの過ごし方をご紹介していきます。

【夏休みの過ごし方・低学年編】読書を通じて理科に親しむ

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小学校1年生と2年生は理科を学ぶ代わりに、生活科を通じて理科と社会の土台となる「観察」「疑問を持って考える」を学習しています。

低学年に限らず、自然現象や化学変化への興味関心は個人差が大きいため、親が積極的に動いて理科的なことに興味を持ってもらうことが理科好きへの最短ルートになります。

低学年にオススメの夏休みに理科が好きになる過ごし方は以下の3つになります。

  • 理科系の本を読む
  • 低学年向けの学習漫画を読む
  • 親子で実験にチャレンジ

まず、低学年の子どもに最適なアイテムは本です。図書館や街の本屋さんに行くと、物語系の本を手にすることが多くなりますが、理科的な内容の絵本や本もたくさん出版されています。

昆虫や雲をテーマにした本や図鑑、実験と図書館で色々と借りてきて読み聞かせをしましょう。

また、今は低学年も読める理科の学習漫画もあるので、積極的に取り入れてください。

子どもが関心を示したジャンルがあれば、そのジャンルの本を借りて理科の素養を育んでいきましょう。

夏休み期間中は図書館に自由研究の書籍が並ぶコーナーが設置されることがあります。低学年でもできる実験が書いてある本を借りて、親子で実験してみるのもおすすめです。

低学年ではモノを与えるだけでなく、親も積極的に関わったり、一緒に学ぶ姿勢を見せたりすることで「理科の世界は楽しい」と子どもが興味を持たせるように意識しましょう。

夏の思い出として「楽しかった」と子どもが理科に対して好印象を抱くきっかけにもなります。