2. 70歳代の年金月額はいくら?厚生年金・国民年金別に見る
では次に70歳代の年金額について見ていきます。
厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると以下の通りとなります。
2.1 国民年金(基礎年金)の平均年金月額
- 70~74歳:5万7127円
- 75~79歳:5万6100円
2.2 厚生年金の平均年金月額
- 70~74歳:14万4357円
- 75~79歳:14万8293円
※国民年金の受給額を含む
実際には夫婦の働き方や加入している年金により、金額が異なりますが、決して満足のいく収入ではないかもしれません。
次の章では70歳代の生活費について見てみましょう。
3. 70歳代世帯の月の生活費はどれくらい?
次に70歳代の生活費も見ていきます。
総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)-2022年(令和4年)-(二人以上の世帯)」によると、70歳代の二人以上・無職世帯のひと月の消費支出は以下のようになっています。
- 70~74歳:24万9589円
- 75~79歳:22万0810円
上記は消費支出ゆえ、税金や社会保険料といった非消費支出をあわせると70歳代前半で月約26万円、70歳代後半で月25万円は必要な計算となるでしょう。
年金受給だけでは足りず、貯蓄から取り崩している家計も多そうですね。
執筆者
中央大学商学部経営学科卒業後、いちよし証券株式会社に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約9年間従事する。特に投資信託、債券の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。表彰歴多数。現在は、個人向け資産運用のサポート業務を行う。AFP(Affiliated Financial Planner)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは、厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリア、転職などをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年6月20日更新)。