3.2 老齢年金月額79万5000円を繰下げをした場合の受給額
国民年金の繰下げ受給は66歳から75歳までの間に繰下げて受給できる制度で、1ヵ月繰下げるごとに0.7%が増額されます。
66歳から75歳まで1歳刻みで繰下げた場合の増額と受給額を以下にまとめました。
このように、繰り下げる年齢が高齢になるほど受給額を増額させることができます。
しかし、受給開始後に生存する年数によっては生涯受給できる年金額が65歳から受給開始していた場合よりも少なくなる可能性もあります。
4. 繰上げ・繰下げ受給のメリット・デメリットを考えよう
厚生年金では繰上げ・繰下げ受給を選択する方は少なく、ほとんどの方が原則通り65歳から受給開始しています。国民年金では繰下げを選択する方はやはり少数ですが、繰上げを選択する方が1割程います。
繰上げを選択すると年金受給開始を早めることができますが、一定割合が減額されることになります。一方、繰下げを選択すると一定割合を増額することができますが、受給年数は短くなります。
どちらもメリット・デメリットがあるため、繰上げ・繰下げを選択する際はよく検討して手続きをとりましょう。
参考資料
木内 菜穂子