●年収600万円台を目指せる専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)
専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)の平均年収は585万円となっており、男性は625万円、女性は509万円が平均となっています。
男性の場合は専門職のジャンルに関係なく年収600万円台に到達できそうですが、女性の場合は年収600万円台に到達するためにはさらにジャンルを絞る必要がありそうです。
専門職(コンサルティングファーム/専門事務所/監査法人)の年収ランキングでトップとなった職業は「業務改革コンサルタント(BPR)」で、男女ともに平均年収が600万円を超える結果となっています。
次いで年収が多かったものとして、2位に「リスクコンサルタント」がランクインしており、女性でもギリギリ600万円台に到達できる可能性が高い職業となっています
●年収600万円台を目指せる専門職(企画・管理系)
企画・管理系の平均年収は527万円となっており、男性は589万円、女性は442万円が平均となっています。
全体の平均、男女の平均ともに年収600万円台に到達していませんが、年代別にみると40歳代以降は年収600万円以上になっていることから、長期的に勤続することで年収600万円を目指せる可能性はあります。
企画・管理系の年収ランキングでは「内部監査」がトップとなり、平均年収は699万円で、男性は752万円、女性は528万円となっています。
そのほかの企画・管理系の年収ランキングにおいても平均年収は600万円台を超えていますが、女性の場合は500万円台であることから、やや男女に差が生じていることがうかがえます。
年収が高いほど将来の年金額も増える可能性がある
本記事では、「年収600万円」を達成できる割合について解説していきました。
年収600万円台の年収割合は全体の6.7%であり、世帯年収においても全体の7.3%という結果です。年収600万円に到達するハードルは高いといえるでしょう。
年収が高いと日々の生活水準を上げやすくなることから、年収アップを目指す人が多いです。
さらに、年収の高い月数が多いほど厚生年金の受給額に影響が出るため、多く稼いだ期間が長いほうが、老後の年金が増える傾向にあります。
上記のことから、年収アップをしたいと考えている方は、なるべく早くキャリアプランを見直すことが大切になるでしょう。
本記事で紹介した「年収600万円台を目指せる職種」を参考に、今後のキャリアを見直してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「2022年 国民生活基礎調査の概況II 各種世帯の所得等の状況」
- パーソルキャリア株式会社 doda「平均年収ランキング(業種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」
- 国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」
- 日本年金機構「は行 報酬比例部分」
太田 彩子