帝国データバンクが2023年7月12日に公表した「「食品主要195社」価格改定動向調査(7月12日時点速報)」によると、今年の食品値上げは3万品目を突破し、過去最大級の値上げラッシュとなるようです。

物価高の今、どのように節約をすればいいかわからない家庭も多いのではないでしょうか。

今回は、50歳代・共働き世帯のFP相談での体験談をお届けします。

相談者であるミナ子さん(仮名)は53歳、ご主人は54歳。子どもは1人いますが、すでに独立されており、夫婦2人での生活をされていました。

ミナ子さんのお悩みは、浪費傾向が強く、どんぶり勘定で家計管理ができていないこと。

今は共働きで世帯年収は900万円(手取り約715万円)と高いので、余裕のある生活ができています。

しかし、将来年金だけでの生活になることを考えると、このままでは老後破綻してしまうのでは…と心配しているとのことでした。

そこで、節約の習慣を身につけるにはどうすればよいかというご相談がありました。ミナ子さんの浪費グセは、ご自身が認識しているように「お金を使うことに対して計画性がない」というのが原因です。

そこで、以下の4つをやめてもらうことにしました。

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出所:LIMO編集部作成

出所:LIMO編集部作成

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

やめて節約につながったこと1:クレジットカードやキャッシュカードを持ち歩く

ミナ子さんには「お金を引き出すのは○○日だけ」や「○○を買うときだけクレジットカードを使う」などのようなルールはありませんでした。

手持ちのお金が無くなれば引き出しに行ったり、キャッシュカードを使ったりしていたそうです。

そうなると、いつ・どこで・何にお金を使ったかということが抜けてしまい、使い過ぎの原因になってしまいます。

そこで、クレジットカードやキャッシュカードは持ち歩かないというルールを設定しました。

お財布に入れておくのは、1週間に使ってよいお金だけというものです。

「今の時代、現金?」と思われるかもしれませんが、「今、いくら使って、お財布に残っているお金はいくらあるか?」を常に意識することが浪費グセを改善する糸口となります。

やめて節約につながったこと2:大型ショッピングセンターに行く

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David Prado Perucha/shutterstock.com

David Prado Perucha/shutterstock.com

ミナ子さんは、休日に家族で大型ショッピングセンターに行くことが多かったようです。

大型ショッピングセンターは、食品・日用品だけでなく、洋服など、さまざまなものが揃っています。

レストランも多く、つい立ち寄ってしまうことも多いとのことでした。

確かに、大型ショッピングセンターは何でも揃う便利な場所ですが、滞在時間が長くなればなるほど、ムダなものを買ってしまう可能性が高まる場所です。

食品であれば、最寄りのスーパー。日用品であれば、ホームセンターかドラッグストアでも十分なものが購入できるはずです。

大型ショッピングセンターには、「月に1回」「予算は○○円」とルールを決めて行くことで「必要もないのに、つい買ってしまった…」「つい、立ち寄ってしまった…」という浪費がなくなったそうです。

やめて節約につながったこと3:無計画に「自分へのご褒美」をする

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Natali Ximich/shutterstock.com

Natali Ximich/shutterstock.com

ミナ子さんは、「仕事が一段落ついた!」「ボーナスも出た!」など、折に触れ「自分へのご褒美」をしていたとのことです。

ただ、自分へのご褒美も「必要なものを買う」「○○円までにする」などのルールを設けていません。

必要なモノではなく、そのときなんとなく欲しいものを買い、結局使わなかった…ということも多かったそうです。

ただし、自分へのご褒美をすべてやめてしまうと、気持ちが貧しくなってしまい、何かの衝動でムダ遣いに走ってしまうかもしれません。

そうならないためにも「何を達成した時の対価にあたるのか?」「予算は○○まで」「年に〇回まで」というルールを決めてもらいました。

せっかくの自分へのご褒美も浪費であれば心のどこかに後ろめたさが残りますが、本当のご褒美であれば、次の節約につながるモチベーションになります。

やめて節約につながったこと4:他人の目を気にしてお金を使う

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Dragon Images/shutterstock.com

Dragon Images/shutterstock.com

ミナ子さんは、友人の誕生日プレゼントに高価なものを贈ったり、旅行に行けばお土産を買って職場や近所に配ったり。

ランチでも、デザート付きを選んだりすることが多く、無駄な消費にお金を使いすぎているタイプの人でした。

このようなお金の使い方をするのは、ミナ子さんが、他人の目を気にしているのが原因です。

たとえば、友人の誕生日プレゼントは特定の人だけ高価なものだと「どうして?」と思われるのではないか…。

お土産も同じく、この人にあげて、この人にはあげないというのでは、気を悪くされないか…。

ランチは、一緒にランチをした人がデザートを食べたいのではないか…など。

ミナ子さんの中でルール化できず、他人の目ばかり気にして、ついお金を使ってしまう習慣を続けていれば、お金が貯まるどころか減る一方になってしまいます。

将来の年金生活をイメージして行動を変える

ミナ子さんのような浪費グセのある人は、先々のことより今のことに目が行きがちです。

今回紹介した「4つのやめたこと」も、将来の年金生活をイメージして「このままではいけない…」という思いが根っこにあったため実際の行動に移せたそうです。

これからも、これらの行動を継続して浪費を減らし、老後資金の準備に取り組みたいと語っていました。

参考資料

舟本 美子