【年代別】40~50歳代から65歳まで「月6万円」の積立投資をシミュレーション

新NISAを使って40~50歳代から65歳まで、月6万円を積立投資した場合、最終的にいくらになるのかシミュレーションしてみましょう。金融庁の「資産運用シミュレーション」を使用して、年率3%で試算してみます。

<シミュレーションの条件>

  • 毎月の積立金額:月6万円
  • 年率3%
  • 65歳まで運用

※金融庁「資産運用シミュレーション」を使って試算
※千円未満を四捨五入

【図表2】「毎月6万円・年率3%」積立投資の運用成果

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」の試算結果をもとに筆者作成

40歳から始めた場合(積立期間:25年間)

  • 元本:1800万円
  • 運用利益:876万円
  • 最終積立金額:2676万円

45歳から始めた場合(積立期間:20年間)

  • 元本:1440万円
  • 運用利益:529万8000円
  • 最終積立金額:1969万8000円

50歳から始めた場合(積立期間:15年間)

  • 元本:1080万円
  • 運用利益:281万8000円
  • 最終積立金額:1361万8000円

55歳から始めた場合(積立期間:10年間)

  • 元本:720万円
  • 運用利益:118万4000円
  • 最終積立金額:838万4000円

運用利益には、本来なら約20%の税金がかかりますが、NISAは非課税であるため、利益がそのまま元本と合わさり、最終積立金額となります。

ただし、運用によっては、元本割れをするリスクもあるので、その点は留意しておきましょう。

積立期間20年で最終積立金額がおよそ2000万円なので、45歳を超えてから積立を始めると、この条件では2000万円には届かないことになります。50歳では約1362万円、55歳では1000万円にも届きません。

【新NISA】50歳代から月8万円・月10万円のつみたてシミュレーション

50歳代から積立を始めて、2000万円を作るためには、積立金額を増やす必要があります。
50歳と55歳の月8万円と月10万円の積立をシミュレーションしてみましょう。

【図表3】「毎月8万円/毎月10万円・年率3%」積立投資の運用成果

出所:金融庁「資産運用シミュレーション」の試算結果をもとに筆者作成

50歳から月8万円を積み立てた場合

  • 元本:1440万円
  • 運用利益:375万8000円
  • 最終積立金額:1815万8000円

50歳から月10万円を積み立てた場合

  • 元本:1800万円
  • 運用利益:469万7000円
  • 最終積立金額:2269万7000円

55歳から月8万円を積み立てた場合

  • 元本:960万円
  • 運用利益:157万9000円
  • 最終積立金額:1117万9000円

55歳から月10万円を積み立てた場合

  • 元本:1200万円
  • 運用利益:197万4000円
  • 最終積立金額:1397万4000円

50歳から15年間の積立期間があれば、月8万円の積立で約1800万円、月10万円の積立で2000万円以上の資金を作ることができます。

55歳からの10年間では、月10万円でも2000万円には到達しません。そのため、これ以上積立金額を増やせない場合は、70歳まで仕事を続けるなどして、積立期間を延ばすことで2000万円を達成することが可能です。