2. 【年金生活】65歳以上無職世帯の貯蓄額
現在のシニア世代の方の貯蓄額をみていきましょう。
総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)2022年平均結果(二人以上世帯)」から65歳以上の無職世帯にフォーカスすると、約3分の1の世帯が貯蓄2500万円以上となっています。
貯蓄を多くもつ世帯が全体の平均を引き上げた結果、平均貯蓄額は2414万円という高水準となっています。
一方、貯蓄300万円未満の世帯が全体の14.4%、貯蓄1000万円未満の世帯が35.9%です。
老後の生活費不足から医療・介護費用まで老後資金を総合的にみた際に、資金不足に陥るであろう世帯も少なくありません。
老後を迎える前に、「葬儀代や介護費用は保険で税金対策をしながら準備する」「生活費不足には流動性のある預貯金や投資信託などで準備しておく」といった対策が求められるでしょう。
3. 【年金生活】65歳以上無職世帯「年金受給額と毎月の赤字予想」
現在の年金の受給開始年齢は原則65歳となっていますので、65歳以上をひとつの区切りとして平均年金月額をみてみましょう。
厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から抽出した年齢ごとの金額は以下のとおりです。