【厚生年金と国民年金】8月に「約44万9000円」振り込まれる夫婦とは「国民年金と厚生年金」2023年度はいくらに増額？

国民年金は納付期間に応じで支給額が決まるため、受給額に大きな差が出にくくなっています。一方で厚生年金は加入期間中の収入にも左右されるため、加入期間が同じでも受給金額には差が出ます。

年金種類によって金額などに差が出るため、自分が加入している内容を把握しておきましょう。

2. 「国民年金と厚生年金」2023年度はいくらに増額？

続いて、厚生労働省の発表を参考に2023年度の年金額について確認をしておきましょう。

出所：厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」

※1 2023年度の既裁定者（68 歳以上の方）の老齢基礎年金（満額1人分）は、月額6万6050円（対前年度比＋1234 円）
※2 平均的な収入（平均標準報酬（賞与含む月額換算）43万9000円）で40年間就業した場合に受け取り始める年金（老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金（満額））の給付水準

あくまでも満額やモデルケースでの例示ですが、それぞれ増額となっていますね。

では、8月15日の年金支給時に夫婦2人で合計「約44万9000円」を受け取る方の詳細を確認してみましょう。

まず、年金の支給は偶数月に「2ヶ月分」が支給される点がポイントです。8月に支給される年金は2ヶ月ですから、

44万9000円 ÷ 2 = 22万4500円

月額でみると22万4500円となりますね。

先ほど、厚生労働省が発表した厚生年金のモデルケースを確認しましたが、67歳以下の人の標準的な夫婦世帯では月22万4482円でした。44万9000円（2ヶ月分）が支給された方々はまさに標準的な世帯だということがわかります。

標準的な世帯では厚生年金に加入する夫（妻）と国民年金のみの妻（夫）の世帯でしたので、2人とも厚生年金であればさらに増えることが予想されます。

反対に、夫婦ともが国民年金のみだと、もっと少ない金額になるでしょう。